「向井康二」という救い~猿出の新規~

ここに書く以外にこの感情を落ち着かせる手立てが思いつかず、数年ぶりにこのはてなブログにログインしてみたのだけれど、自分でもまだ何を書きたいのか、何を書くのが良いのかわからない。



突然だけれど、
Snow Man向井康二さんを好きになった。



コロナ禍で生活が目まぐるしく変わるこの春に
向井さんを好きになった。



嘘みたいなきっかけで、好きになった。



彼のことは昔から知っていた。詳しくはなかったけれど、関西にいたこと、Kin Kanだったこと、途中からSnow Manに加入したこと、その後デビューが決まったことも知っていた。
YouTubeも少クラもそれなりに見ていたから、彼の姿は幾度となくこの目に映していたのだけれど、特別に気に留めることはなかった。向井さんに限ったことではなく、Snow Manの個別のメンバーに対して特別の熱はなかったのだ。
それでも、Snow Manというグループに好感はあった。だからきっとそのまま、グループごと、ふんわり応援していくのだと思っていた。


そんな私がなぜ、向井さんを好きになったのか。
いくつか段階を踏んだので、一つずつ書いていく。
嘘みたいな本当の話。


1.心あたたまる出会い


初めて向井さんを意識したのは2020年1月下旬頃のことだ。偶然、YouTubeの9時間生配信のワンシーンを目にした。向井さんが渡辺さんのシートベルトの締め忘れに気がついて、渡辺さんの後ろから手を回して、こっそり教えていたシーンだ。それを目にして、「あぁ、こんな自然でさりげない優しさを持った人なんだ」と、心惹かれた。その後、何事もなかったかのように会話に戻っていくところまで含めて、彼に好感をもった。

このとき私は「優しい人がいるもんだな」と、ただそう思うだけだった。


2.衝撃のときめき


次に向井さんを意識したのは2020年6月21日のJohnny's WHL with YOUのDay6。

先のシートベルトの件で向井さんに好感をもったとはいえ、それはその時の話。その後の彼に注目するでもなかったし、生配信のワンシーンを思い返すこともしなかった。KinKiさんと同日じゃなかったらたぶんHappy LIVEだって観なかったけれど、何気なく観ていたそのSnow Manのパフォーマンスで、急にSixTONESとの戦隊ものみたいな曲(Fire Stormのこと)が始まった。
 


友人に少年たちの曲だと教えてもらい「ふ~ん」と何気なく見ていたそのとき。向井さんのバクステからセンステまでのソロカットが、他を寄せ付けないかっこよさでちょっと放心した。
 
 ちょっと待って、
 いつもの向井さんどこいったの?
 Snow Manのお笑い担当じゃないの?

このあたりからもう結構彼に心惹かれてたとは思うけれど、それでもやっぱり「自担」とか「推し」に対して持つ感情はまだ生まれていなかった。ギャップすごい、かっこいい、割と好きかも、なんて思っただけだった。



突然話が変わるようだけれど、春からの私の生活は多忙を極めていた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けていたからだ。


社会人になって初めて経験する忙しさで、平日の睡眠時間は2~3時間。仕事が終わり、日を跨いで帰宅、午前3時前くらいに寝て、朝5時に起きる。
休日があれば、死んだように眠った。午前10時頃までしっかり7時間睡眠をとってから起きて、朝だか昼だかわからないご飯を食べたら正午までにはまた眠ってしまい、起きたら大体夜7時。お風呂にだけ入ってまたすぐに寝てしまい(ずっと寝てたのに、また朝まで寝られてしまうのも怖かった)、朝がきて、また仕事。


家族からの連絡に返信する余裕もなく、連絡がきているだけでもプレッシャーだった。「忙しいから、連絡は必要最低限にしてほしい」「返信がなくても心配しないでほしい」とわざわざ断りを入れたほどだった。

 
ただ、どんなに忙しくても、別に仕事に行きたくないわけではなかった。そういう仕事だと分かっていて選んだのだし、幸い人間関係にも恵まれていた。


それでも、
投げかけれられる心無い言葉に
心が傷つかなかったわけじゃない。
報われないと思ったことも沢山あった。
体が先か心が先か、疲れはどんどん押し寄せた。


その頃は通勤の途中に突然涙がでてきたり、親友からの「お疲れ」のLINEで号泣したりした。テレビ番組はあまり見ないようにしていた。言いたい放題のコメンテーターの発言を聞いて、勝手に傷ついて涙が出たり、コロナに関係がなくても悲しいニュースを見聞きすると嗚咽が止まらなくなったりしたからだ。


今思うと、そんなにタフじゃない私は、結構限界が近かったのだと思う。精神的にはかなり不安定だった。


3. 救い


2020年6月27日、何気なくテレビをつけた。たまたま放送されていたのはフジテレビの「ドッキリGP」で、テレビ番組をゆっくりと観るのは久々だったと思う。

その日の放送の中で、様々な芸能人に猿を使ってドッキリを仕掛ける企画があった。もちろん動物の安全には配慮しているのだろうけれど、疲れきってイライラしていた私は「驚いた人間に巻き込まれて、猿が怪我をしたらどうするんだろう」ということしか考えられず、笑う余裕はなかった。驚いた人間の動きにびっくりする猿が可哀そうで悲しくて、少しずつ苛立ちを募らせはじめていた。
 
そんな中、ターゲットの一人になったのが向井さんだった。

向井さんのマッサージをしていたメイクさんが、途中から猿に替わるという企画だった。猿にマッサージされ始めても中々気が付かなかった向井さんだったが、やっと事態に気が付いたと思ったら、彼は驚きのあまり飛び上がり、そのはずみに彼が座っていた椅子も跳ね上がった。

彼は「うわぁ、何!?なにしてんのもう、ほんと!」「えっ?」「モンキー?」と戸惑いながらも、こう続けた。

 君だれ?
 ごめん、ケガない?

 
嘘みたいに優しい言い方で。


動揺しているはずなのに。
状況もつかめていないはずなのに。

真っ先に猿を心配した彼の言葉が嬉しくて、涙がでた。笑うところだったのかもしれないけれど、心無い言葉を沢山聞いて心が荒み、体も疲れきっていた私には、彼の優しさがたまらなく救いだった。 

スタッフに「この猿なに?」って聞くんじゃなくて、猿に直接「君だれ?」って話しかけて、怪我がないか心配して。

かっこいいとか、かわいいという類の感情ではなかった。「彼のように優しい人がこの世の中に存在している」という事実に、ただただ心が救われた。
 
本当に文字通り、この社会で生き抜くための「救い」になった。



これまでに私を救ってくれたのは、KinKi Kidsだけだった。あのふたりだけだった。小学校1年生の時に好きになってから20年以上の間、KinKiさん以外に「救われた」なんて感じたことはなかった。他のどのアイドルに魅せられても、好きになっても、コンサートに足を運んでも、心を救ってくれたのはKinKi Kidsだけだった。


だけどそこに突如現れたアイドル、
Snow Man 向井康二さん


そしてここから沼に沈むまでは早かった。本当に一瞬だった。深澤担の友人からプレゼンを受けたのがトドメだった(その道の人のプレゼンは本当に気を付けた方がいい)。素顔4をスノ盤も関西盤も観て、解説も加えてもらったら、もうあっさりハマってしまった。いやあんな切なそうに歌えるなんて聞いてないよ?え、スタイルよくない?指きれいすぎない?なんで踊るとき突然かっこ良さだしてくるの?もうずっと笑ってて?一生幸せでいて?


その後の心の葛藤もむなしく、割とあっさりと写真を買い、全然使い道の分からないアクスタも買い、雑誌も買った。アサヒカメラの4月号は手に入らなかったけれど、5月号は紙媒体で、6月号は電子媒体で買うことが出来たし、最終号の7月号は紙でも電子でも手に入った。アサヒカメラから引き継いで今月から始まった連載を目的に、AERAは紙で2部、電子で1部の計3部買った(なぜ)。

道の駅で偶然見つけた、オレンジ色のストラップがついた"アマビエのジッパータグ"も買った(もっとなぜ)。


でもまさか、ドッキリGPでハマるなんて思わないでしょ。いけにえ村の回でもなく、まさかの猿ドッキリの回で。これ、何出の新規?猿出?猿出の新規でいいの?響きダサくない?


KinKi Kidsの沼から抜け出せず(抜け出す気もない)二十数年経っていることを考えると、こういう存在が増えることへの怖さはある。お金にも時間にも限りがあるから。でも「救い」である存在にそう簡単に出会えないこともよく理解しているから、出会えたことに感謝して、これからSnow Man向井康二さんを応援していくことにした。
というか、応援するほかに選択肢がない、抗えない。


何から始めたらいいのかわからずにいるけれど、(特にTwitterでお世話になっている皆様は)温かく見守ってください。


以上、心を救ってくれるアイドルに出会えた報告でした。
(なお、KinKi Kidsを降りることはありませんので、最後に申し添えておきます…)

Koichi Domoto Live Tour 2015 Spiral

行ってきました、光一さんの3年ぶりのソロコンサートSpiral!

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我慢できないので先に言っておきますが、わたしはやはり光一さんが好きだー!
光一さんが好きだ。彼の作る作品が好きだ。魅せ方が大好きだ。


以降、ネタバレを含みますので、ネタバレがイヤな方はお読みにならないようにお願いいたします。



グッズ列に並ぶのがつらい会場、横浜アリーナ。ただでさえ横アリは並ぶのに、今回のグッズ列はどうやら異常だったらしいね~(わたしは並んでない)。仕事を早退して会場に着いた、まだまだ暑い16時半。
「正気かよ」
って言いそうになった。グッズ列が長すぎて。懐中時計が売り切れてもまだこんなに並んでるのか…とオタクの熱意に感動すら覚えながら、一緒に入る友人が買っておいてくれたペンライト、パンフレット、フォトセットを受け取った。Twitterでフォトセの内容は把握していたが、やはり可愛くて悶絶した。あの歯車がついてる衣装のハット、光一さんが細くて顔ちっさいせいで光一さんがハット被ってるんだか、ハットが光一さん被ってるんだかわからなくないか。


会場に入ってステージを見てまず目に入ったのが、メインステージの天井にセットされた同心円状に並んだ3つの輪っか型のパネル兼照明。Spiralというツアータイトルにちなんでなのかな。同心円なので螺旋ではないけど、まるで上から螺旋階段を覗いたみたいな。中央には円形のパネルがあって、しかも角度が変わる設計。言葉で説明してもたぶん伝わらないんだけど、観た人にはわかるはず。

光一さんが「光ちゃん」コールが嫌だって発言をしたせいで、開演直前の会場は「ではどうすればよいのか!」と戸惑ったファンたちがモゴモゴしながら大きな拍手だけを響かせていた。光一さんの発言に振り回されっぱなしのおたく。光一さん、本当に罪な男よのぉ。
そんな斬新な拍手と小さな控えめな光ちゃんコールの中、照明が落ちた。登場までかなり焦らすんだけど、照明の美しさが予感させる完成度に息を飲むばかりで、ひたすらに期待値が高まる。そして毎度のことながら登場がスマートで、突然、しかし堂々と中央に現れる光一さん。まるで時空を超えて急にこの空間に放り出されたのかと思うくらい瞬間的に現れるから、あぁこの人ってきっと人間じゃなくて神様かなにかなんだなって妙に納得する。あ、アンドロイド説もかなり濃厚。

1.Fame
2.Danger Zone ~to the unknown world~
3.MUSE
4.Slave Maker
5.Interactional
6.knocked me down
7.Come closer
8.Night Wanderer
9.Over You
10.IN&OUT


登場の時の衣装が好きすぎて、黄色い声のひとつも出やしない。直立不動で凝視した。世の中にあんなにフードが似合う36歳がこの世にいるのか。やはり人間以外の何かであるとしか思えない。1~4曲目までの目つきが、なんだかギラギラしていてゾクゾクした。横目がちに遠くを睨むみたいな表情がたまらなくカッコイイ。

ちなみに今回は初めてバックにジュニアが一人もつかない。ジュニアがいることにはメリットもデメリットもあると思うけれども、今回思ったのはやっぱりプロのダンサーの統一感のクオリティってすごいなっていうこと。主役がいるステージ上で、かっこよさとキレを追求しながらも、個性を消して周りとそろえるって本当に難しいことだと思う。体のバランスがいいから、光一さんって衣装着て踊ってるとそんなに小さくは見えないんだけど、それでも光一さんの存在をなにより引き立たせながら魅せなければいけないバックダンサーという役割。ジャニーズはプロのダンサーではないから、やはり限界もあると思う。まぁMAには当てはまらなかった気もするけれど、彼らはジャニーズの中でもダンスのレベルが違いすぎたのでおいておくことにして。だから今回、プロのダンサーしかつかないことのメリットも十分にあるなと感じた。
ちなみに、個人的にはNight Wandererの演出すごく好きだった。ダンスも好きだし、センターステージでレーザーを操る光一さんも最高に素敵で。しかもその後のOver Youで、メインステージの高いところで夕焼け空やら青空やら背負って歌ってる彼を見たときは
「あぁ世界ってこの人が中心になって回ってるんだ」
って気づいた。あれはもう気づくしかなった。彼を中心に空が広がっていく。それってもう創世記じゃないか。「初めに、光一さんは天地を想像された」みたいなフレーズが頭に浮かぶような光景だった。神なのかな…別に驚かない。

そしてMC。ゼェゼェの光一さん。あれだけのダンスナンバーが続けば当然だ。むしろ息切れだけで済んでるのが奇跡ではないのか。考えてもみてほしい。光一さん36歳!!!!!

光「『今日、グッズ列すごかったんだって??あんなに暑かったのに。なーんのためにそんなに頑張ってるの?』ってスタッフに言ったら『おまえだよ!!!!!』って言われちゃった!笑」

無自覚に人を振り回す王子(36)

ちなみに2日目は暑い中並んだオタクに「ばかじゃねーの!?」って言い放ってた。そんな暴言も笑ってあげるどころか、本当に幸せそうな顔で受け止めるオタク健気(たぶん違う)
ちなみに、オタクが暑い中長いグッズ列に必死に並んでたのは懐中時計が目当てだったからなのだが、あの懐中時計は光一さんが提案したという話に。

「懐中時計はー?売れないと思うけど~って提案したら採用されちゃった」

どこまでオタクを振り回せば満足ですか!「買えなかった人はそれでもう1枚アルバム買って!笑」って言ってたけど、懐中時計を買えたって買えなくたって買う気すらなくたって光一さんが「買って」って言えば何枚でも買うからアルバム!!!!!!心配しないで!!!!!!!「買えなかった人はそれでSHOCK見て」とかも言ってたけど、懐中時計を買えたって買えなくたって買う気すらなくたって光一さんのSHOCKは観に行くから!!!!安心して!!!!!安心してもっと振り回して夢中にさせて~~!

そしてIN&OUTの話に。MC直前に歌ってたIN&OUTで光一さんが首振ってほしくて煽ったりするんだけど、オタク全然首振らないんだよね。わたしも見てて思った!みんなまったく首ふらない!!!笑 「あれでしょ?首振ったら見えないとかでしょ!!!」光一さんよく分かっていらっしゃる。「気にすんなよ、見えなくたって満足させてやるよ!!!!」\フゥー!/「IN&OUTだぜ?」\フゥー!/ ※茶番

わたしもうなずく程度にしか頭振ってないけれど(振れよ)、KinKi担は一度キスマイのコンサート行ってみると良い刺激になるかもしれないよね。FIRE BEATの頭回すところの荒れ狂い方すごいからね。あれが若さなのか…。でもキスマイ担の友人はあれ見ても「みんな全然回さないよね」って言ってた。きびしい。

それから、初日の北海道公演に山本亮太が来た、という話になった。ホテルも取らずに行って、コンサート終わってから「光一くんの部屋行っていいですか~」ってお邪魔するやまりょ。最終的に「宿さがししてきます」って夜の街に消えていくやまりょ。光一さんが泊まってたホテル、1部屋くらいなんとかならなかったのかな…。そして光一さん好きで北海道まで飛ぶやまりょが町田さんを懐古させるよね。史上最強堂本光一町田慎吾さん。東京公演行けないからって夜行バスで名古屋(だっけ?)全ステした町田さん。

「そろそろ歌いますか」って言って\えー/って声が上がると「わがままな娘じゃのぉ」って言う光一さん(ものすごく満足げ)。
「いいんじゃないですか、わがままでも。女性は。
それを叶えるのが僕の仕事ですから。」

オタク歓喜。本当に光一さんに手玉に取られるのってたまらない。手の平で転がされて、いいように操られて、一生光一さんから抜け出せないようにしてほしい。いやもうなってる。手遅れ。

「サラッと言ったからかっこよく聞こえるかもしれないけど、 仕 事 ですからね」

イインダヨ!!我々は職業アイドル堂本光一*1に心底惚れているのだから~!!!!割り切ってアイドルやって~~~♡これからも沢山暴言吐いて~♡こんな化け猫でもよければ死ぬまでついてく~!死んでもついてく~!

そして後半に突入。

11.DEAD END
12.SHOW ME UR MONSTER
13.Bongo Drum
14.Just A Woman
15.STELLAR NIGHT~星のバルコニー~

DEAD ENDで拘束具に拘束されてる演出で出てくる光一さん。拘束されてるのかと思いきや、良く見るとそれっぽくしてるだけ!実際は鎖を手に握ってるだけ。本当に拘束されてほしかった…!ちなみに友人は「足はガッツリ踊っちゃってるし、もう少しぐったりして欲しかった」って言っていた。拘束されて弱ってる男に惹かれるタイプでもないが、光一さんなら話は別!!!でもこうやって、我々の願いを簡単には叶えてくれない光一さんも好き。つまりなんだって好き!!!!

そして個人的に、今回のアルバムで一番好きな曲「Just A Woman」のコーラスのパフォーマンス良かった!かっこよかった!!!

で、今回の演出の目玉とも言えるSTELLAR NIGHT~星のバルコニー~。バルコニーが突如天井から下りてくるというまさかの展開。会場に入った時から、天井にあるモノは一体何だろうって気になってはいた。照明にこだわった結果、あそこに照明を取り付けるための土台が必要だったのかな~なんて考えたりしてたら、まさかのバルコニーだった。今回のツアー、光一さん自身はGravityを超えられなった感があるんだろうけど「花道があるのに使わない、みたいなことやりたい」って言ってた光一さん的にはこの演出は大成功なんじゃないだろうか。「花道ない」と思ってたら出てくるんだもの!!!!
ちなみにこの図の濃い青の部分がバルコニー。あれは完全にSHOCKだった。「わたしたち、この街で生きて来たんだね…」って心の中でつぶやいたし、屋良さんとふぉ~ゆ~はいつ出てくるかな?なんて無意識に期待した。

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16.Love Professor
17.Bad Desire
18.妖
19.暁

20.Interactional
21.Deep in your heart
22.Interactional
23.Deep in your heart
24.Interactional
※20-24:ダンサー等紹介のため、メドレーで流れた

暁かっこよかった…(かっこよすぎてかっこよかったことしか覚えていない)
ちなみに、メンバー紹介の時に天井の同心円状パネルにそれぞれの名前が流れてた。円状に流れてるのが可愛かった!


UNCORE25.SHOCK!
26.Love Cries
27.so young blues
28.+million but -love

SHOCK!の振り付けはMステでも共演したケント・モリさんにお願いしたとのこと。かっこいいけどかなりハードだし、花道を駆け上がるのがつらいみたいなこと言ってるのがグズってる子供みたいですごい可愛かった。「マイケル・ジャクソンはジャンルだと思ってる」って言った光一さんの言葉からは本当にMJのこと尊敬してるんだなぁって伝わってきたし、ケント・モリさんに振りつけてもらった曲を全力で踊っている光一さんが本当に素敵で泣けた。

最後、天井のものすごく綺麗な星空をイメージしたライティング見て「外は暑いですからね、今は満天の星空ですが…満天の星よ!大地よ!俺をしっかり支えてくれ…」って本気ぐらいの熱でやってくれたのとても高まりました。笑 バルコニーに加えてあのシーン見られただけでSHOCK1回観た気分だよ!チケット値上がりした話光一さんもしてたけど、ソロコンにSHOCKもついてくるなら格安だよ!!!ありがとう!!!
そして「現実に帰れ!ま!た!な!」で幕を閉じたSpiral(安定)

今回のツアーを通して思ったことは、光一さんまた歌が上手になったなぁ、ということ。あれだけ踊りまくって、本当によく歌えるなと思う部分が何度もあった。個人的には光一さん自身が身につけた力が存分に発揮されたコンサートだったと思います。

光一さんはGravityを超えられてないという自覚に納得してなさそうでしたけれども、Gravityとは別物だからなぁ、なんて思いました。光一さんはやっぱり魅せ方が上手いから。ひきつけられるから。1公演なんて体感2分だよ。
次のツアーが何年後でも(たぶん3年後)、それを楽しみに生きていけてしまうくらい次も楽しみだ。いつもいつだって期待を超えてくれる、予想を裏切ってくれる光一さんが心から大好きです。わたしたちに夢と希望と現実をいつもありがとう光一さん!!!!!!!!!!!!!!

*1:対義語は天然アイドル手越祐也、もしくは天然アイドル中島健人

KAT-TUNの演出が好きだーquarterー

どうしてもドーム級でコンサートをやってほしいと思うグループが2つある。

KinKi KidsKAT-TUNだ。

どちらのグループもあの広い空間の使い方がとても上手だと思う。両者のコンサートのスタイルはまるで違うのだけれど、空間の使い方の上手さと、間のとり方、そして観客の意識を引き付けるスキルにおいてはジャニーズトップクラスだと感じている。詳しくは後ほど話すけれど。


KAT-TUNのコンサート"quarter"に2日間とも行ってきた。簡潔に感想を述べると
やっぱりKAT-TUNのコンサートって最上級だ
という、なんとも抽象的な感想に尽きる。わたしの語彙力では上手く語れるのかわからないが、受けた感銘をどうにか書き残せたらいいなと思う。
ちなみに前半はコンサートレポに近い内容で、後半はKAT-TUNのコンサートについての私見だ。長くなるので、どちらかでいいよって方は適当にかいつまんで読んでいただければ。

※全公演終了しているので問題はないかとは思いますが、以下ネタバレを含むのでご注意。


両日ともコンサートは18時丁度に始まった。ステージセットはこんな感じだった。

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※グレー部分はムビステ用のレール

最初は丸いところが四方に分かれてる状態(各ステージは扇形の中心が少し欠けた形になる)で、4人が別々のステージに同時に登場した。ジャニーズのコンサートでは、メインステージ側からメンバーが全員一緒に登場することが多い。だがそんな予想通りにはいかないのがKAT-TUNだ。どの席にいても、誰かしらが見えるそのポジショニングでの登場に会場の熱は一気に上がる。

1.KISS KISS KISS
2.RACE GOES ON
3.LIPS
4.ONE DROP
5.BIRTH
6.Connect & Go
7.In Fact

ここまでの7曲中、5曲もがシングル曲だということにまず驚かされた。アルバムを引っ提げないでのコンサート、どのように攻めてくるかと期待してはいたが、こんなにシングルを歌うとは思わなかった。コンサート全体を通して最終的には計9曲のシングルを歌った。
これはあくまでもわたし個人の考えだが、シングル曲って発売時に散々聴くし、街中でもUSENなんかで流れているのを耳にする。まぁ、聴き飽きる…というのは言いすぎかもしれないが、あまりシングルを歌いすぎると野暮ったくなる傾向があると思っている。ただ、今回気づいたのはKAT-TUNは例外だということ。元々、爽やかソングよりも洗練されたカッコよさを持ち合わせてる彼らのシングルは、デビューから9年経った今聴いても色褪せずカッコいいままだ。

そしてここで、亀梨さんのパフォーマンスから始まるジャパネスク(と亀梨さんは呼んでいた)のコーナー。過去の映像がモニターに映し出され、1582の妖艶な亀梨さんに歓声が上がった。そして般若のお面をつけて和装で登場した亀梨さんの妖艶なこと。あの人の色気って一体どこから出てるんでしょうか。てっきり1582歌うのかと思ったら、まさかのGOLDが始まった。あまりに幸せで卒倒しそうだった。
2日目は衣装がはだけてしまったらしく、MCでも「右側がさぁ…ガバって。ずっと見えてた」と話していたが、それを聞くまで正直わざとだと思ってた。ハプニングすら亀梨さんの味方。
ちなみにGOLDの時に足を振り上げて回った田口さんが美しくてゾクゾクした。あの長い足に蹴られたい。

8.GOLD
9.楔-kusabi-
10.Lovin' U

和装で刀ブンブン振り回してるKAT-TUNKAT-TUN感がもう絶大だった。
KAT-TUNを形容するにふさわしい言葉は「KAT-TUN感」だと思っている。
大好きなLovin'Uで、亀梨さんが駕籠に入ってからの引き戸の閉め方がまた妖艶で悶絶した。こういうやつ。

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どの時代を何回生きてきたらあんなに全てにおいて格好がつくんだろう。あの人、人生何回目?前世なに?どう考えても踏んできた場数が違うとしか思えない。

その後上田さんが出てくるんだけど、タバコをポイ捨てして駕籠燃えるし、手をちょっと振っただけでガラスにヒビ入るし、手をギュッってしただけでガラス砕け落ちるし、なんかもう毎度のことながら何をそんなに威嚇してるんだろうって思いながらもカッコいい。ちなみにフロートの柵に片足乗っけるの上田さんだから許されるんだぜ。
KAT-TUNって中高生の反抗期の不良グループみたいなイメージ持ってる人も世間には多いと思うし、実際そんな雰囲気の演出も多い。ただ大事なのは本来いい大人がそんな風に格好つけても寒いだけのはずなんだけど、KAT-TUNは寒くないところまで熱を上げられるから成立してる、っていうこと。結局のところ本当にカッコいい人たちがやってるからオタクは素直に受け入れられるのだと思う。誰がやるのか、人って本当に大事。

11.RESCUE
12.PHOENIX
13.STAR RIDER
14.GIVE ME, GIVE ME, GIVE ME
15.FIRE and ICE
16.& FOREVER
17.BRAND NEW DAY*1
18.春夏秋冬
19.NOTHIG ELSE MATTERS


1日目のSTAR RIDERで、亀梨さんイヤモニが取れたんだか絡まったんだかで、センターステージで堂々と踊らずにゆっくり直してたの格好良すぎた。イヤモニいじってる状況は可愛いんだけど、あんなバリバリのダンスナンバーで、しかも亀梨さんワントップの立ち位置なのにすっごい堂々とダンス休んで直してるっていうのは天才的だと思った。
亀梨さんはジャニーズの中でもトップクラスで自分の魅せ方をよく分かっている。わたしは彼の顔がとてつもなく好きだが、顔だけなら他にもっと整っている人がいるとは思う(たぐちくんとか*2 )。体型だって、もっとスタイルのいい人はいると正直思う(たぐちくんとか*3 )。それでもどうしようもなく彼に惹かれるのは、彼が良い意味で自分の良さをきちんと理解してその表情も仕草も何をとっても目が離せなくなるような振る舞いをするから。
あのダンスナンバー、しかも東京ドームの中心で、かれはただ優雅に機嫌を損ねたイヤモニを直していた。少しけだるそうに、首を少し傾げて。他の3人は後ろで踊ってるのに、ただコードを指でほどいている亀梨さんが主役のように見えた。普通なら慌てるか、踊りながら直そうとするか、諦めるかだと思うんだけど、あれが許されて、しかも格好がついてしまうのは、亀梨さんだからだ。

そしてMCを挟んでの後半戦が田口さんのダンスから始まった。田口さんについては後で詳しく話すけど、ダンスも歌も本当に格段に上手くなっていて、思わず見とれる。

20.Love yourself~君が嫌いな君が好き~

21.COME HERE(亀梨)
22.GIMME LUV(上田)
23.D-MOTION(中丸)
24.LOVE(田口)
※22~24の4曲は、ミックスメドレーで披露

25.PHANTOM
26.僕らの街で*4
27.RADIO

ちなみに、ミックスメドレーがとっても素敵で個人的にはとても感動した。なにあのかぶせ方!ちょうかっこいい!!!
そして中丸さんのヒューマンビートボックスが史上最強に可愛い演出で、ここに書いても何言ってるか伝わらないと思うけど「ぶんちきぶんぶん、か!ぺぺ!か!とぅーん!」だった(ずさんな説明)
中丸さんって本当にエンタテイナーだなぁと思う。中丸くんの楽しい時間だった。

そして去年の京セラでやった企画が早速帰ってきた!ということで大忘年会のシャッフル企画。2015年、恐らく今年1番早い時期の忘年会の開催だ。

1日目(5月9日)28.ART OF LIFE(田口)
29.サムライ☆ラブ☆アタック(亀梨)
30.Emerald(中丸)
31.クレセント(上田)

2日目(5月10日)28.00'00'16(上田)
29.STEP BY STEP(田口)
30.誓心(中丸)
31.ヤンキー片思い中♡(亀梨)

2日間通して、ダンスも歌も完璧にこなした田口さん。さすがすぎて好きが止まらない。「キー1つ下げて。あー、もう1つ下げて。よし。」ってなんですか!どれだけメンバーの曲歌い込んでるんですか?

中丸さん「田口って、他のメンバーの曲踊れるよな…」

32.Real Face(大忘年会企画、KAT-TUNとお客さんで歌う)
33.ありがとう(亀梨×上田)
34.キラリト(田口×中丸)
35.Dead or Alive
36.RAY
37.それぞれの空

ちなみに、Real FaceでメインステージにあるモニターにKAT-TUN自主制作的なカラオケ映像が流されていてちょう面白かった。ひたすら色んなギリギリシチュエーションをメンバーで演出してるだけなんだけど、可愛すぎた。東京ドームの回転扉くるくるくるくるしてるし。愛おしい。
1日目は前のモニター3つのうち真ん中にその映像が流れてたんだけど、2日目は両端に流してくれたからどの角度からでも見えやすかったんじゃないかと思う。モニター1つにしか流れないと、スピーカーとかかぶっちゃう席の人には見えないし、配慮さすがだ。

アンコール38.4U
39.Peaceful days
40.熱くなれ

Wアンコール(10日のみ)41.SUN RISE

ちなみに、KAT-TUNはアンコールの登場のタイミング完璧だなといつも思う。早過ぎないし、溜めすぎてもいない。最後まで気持ちのいいスピード感で走り抜けてくれる。

こうしてquarterは幕を閉じた。



わたしが理想とするコンサートというのがある。全席一律料金のジャニーズのコンサートはどの席にいてもその場所だからこそ楽しめる魅力があるべきで、誰も置いていかれることなく、最初から最後まで誰もが楽しめるのが個人的には理想形だ。どのグループももちろんそういう配慮はしているのだけれど、初めにも述べたようにKinKi KidsKAT-TUNはその中でもその実現度が非常に高いと思う。※SMAPもそうなんじゃないかと思うけど、わたしSMAPは1回しか行ったことがなくてあまり語れないので、今回は割愛させてください。全てに共通するなと思うのは手が届かないと感じさせるような「絶対的存在感」だと思う。アイドルには「庶民的」なタイプと「非現実的」なタイプがいる。必ずしもどちらかに分かれるとは限らないし、大体のグループが多かれ少なかれ両方を持ち合わせているとは思う。

「庶民的」というのは決してオーラがないとかではなくて、関ジャニ∞が言うような「コンビニ感覚」に近いようなタイプだ。近くまで来てくれるような、できるだけ目線を合わせてくれるような。どんなに人気が出て、物理的な距離が広がろうとも身近に感じさせてくれる、フレンドリーで人懐っこさを感じさせる、そういうタイプ。実際は身近でもなんでもない大スターなんだけれど。わたしの中では嵐・エイトがその代表格で、主にオタクに限らず世間一般に広く受け入れられやすい傾向があるように思う。コンサートは参加型というか、観客も巻き込んで成立する感じ。
対して「非現実的」なタイプというのはKinKi KidsKAT-TUNが代表例。嵐の大野さんが楽屋に挨拶に来たKAT-TUNを見て言った「あいつら芸能人だな」って言葉は、単なる冗談に留まらない気がしていて、事実彼らにはどこか浮世離れしたような、そんな一面が感じられる。だからといって実際彼らがスカしてるかというとそうではないんだけれど、陳腐な表現になってしまうがギラギラしてるというか。コンサートは参加型というよりは、目の前で繰り広げられる演出、作品を受け取るような感じ。
ちなみに付け足すと、非現実的なタイプはファンに向かって暴言を吐きがち。化け猫とかてめぇらとか。ファンもそれを生き甲斐にしてる人ばかりだ(偏見)

どちらのタイプが優れているわけではない。わたしはどちらも大好きだ。ただ、KinKi KidsKAT-TUNってその威圧感とも言えるような存在感もあって、ドームクラスじゃないと圧迫感があるというか、ドーム級の会場がとても似合うと思う。しかも両者とも、とても大空間の使い方が上手い。※ちなみに、嵐やエイトには大規模な会場が似合わないって言っているわけではなくて、彼らはむしろドーム級ならドーム級、アリーナ級ならアリーナ級の雰囲気に順応できる柔軟性があると思う。
上手く具体的に言葉で表すことが出来ないのだが、KinKi Kidsは空間を包み込んでまとめ上げるような感覚のコンサートだ。ふわっと柔らかくて、でもグッと彼らに引き寄せられる。引力を感じる。まぁ今回はKAT-TUNの話なのでKinKi Kidsは置いておこう。すぐKinKiさんに絡めようとする悪い癖だ。
KAT-TUNはまた少し違う。空間を従えて操るようなイメージだ。空気が下に向かって重くなって、沈み込むような、言わば重力のようなものを感じる。抗えない、有無を言わせない力。

それから、KAT-TUNのコンサートと言えば特効を沢山使う印象があるかもしれない。炎とか水とか火花(花火)とかスモークとか。ただ、特効ってカッコイイけど、使えば良いっていうものでもない。使えば使うほど派手にはなるかもしれないが、あくまでも主役を忘れてはいけない。特効は引き立てのために使われるべきであって、大切なのは使い方やタイミングだと思う。KAT-TUNは特効に使われてしまうようなことが絶対にない。炎も煙も、彼らの意のままに動いているかのような錯覚に陥る。
今回のコンサートではRAYの時の炎がとても素敵だった。4つの扇形のステージが、互いに少し間を開けた状態で披露されたRAYでは、各ステージの間から炎が出ていた。毎度のことではあるが「そこから出すの!?ていうかそこから出せるの!?」みたいなところから当たり前みたいに炎とか出すからすごい。360度どの角度から見てもメンバーの後ろで炎が吹き上がる光景には圧倒された。
彼らはただ4人で階段を下りてくるだけで圧みたいなのがかかって、あの迫力って努力じゃどうにもならないんじゃないかと思う。ギラギラアイドルってすごい。
今回も無駄な間がないし、全曲ちゃんとモニターにタイトル表示するし、2日目にはところどころ改善されてて本当に細かいこだわりや配慮の積み重ねの賜物と言えるコンサートだった。

少し話が変わるが、2日目の最後の挨拶で田口さんが目を潤ませた。それぞれの空くらいから段々田口さんの顔が泣き出しそうな顔になっていっていた。きっと、4人で初めての東京ドーム公演が実現したこと、それをやり遂げたことに対する感動だったんだろうと思っている。ただ、4人の中でも田口さんはより一層感極まっていたんじゃないかと思っている。
わたしが個人として感じているのは、田口さんの並々ならぬ努力。彼のダンス、彼の歌、演技、最近のどれをとっても昔の田口さんとは比べ物にならないくらい上手になっている。4人になって、必然的に1人が感じる責任とか、担う役割とか、大きくなっただろうと思う。その中できっと彼はわたしの想像をはるかに超える努力をされたのだろうな、と。学年なら亀梨さんと並んで最年少の田口さん。人前ではいつも笑っている田口さん。でも繊細な田口さん。その彼の涙には心が打たれた。あぁ、このコンサートが成功してよかった、最高傑作だった、とただただ拍手を送ることしか出来なかった。素敵な時間を過ごせて、本当に嬉しかった。

KAT-TUNの演出力が心から好きだと感じた2日間でした。

*1:9日のみ

*2:個人の意見です

*3:これも個人の意見です!!!!

*4:9日のみ

Endless SHOCK 2015千穐楽

長かったような、短かったような、そんな2ヶ月だった。先月初めから上演されてきたEndless SHOCK 2015東京公演が今日、3月31日千穐楽を迎え幕を下ろした。

「起きてはいけないことが起きてしまった年でした」

カーテンコールで光一さんが初めに言った。
この言葉から始まった光一さんの挨拶は以下のような内容だった。


「起きてはいけないことが起きてしまった年でした。ここで改めて話さなければならないかなと思っていましたので、お話いたします。あのようなことがあり、僕たちにとっては試練の年だったと思います。
また、悔しかったのはそこで学ぶことがまだあったことです。新たな表現、感情も生まれました。言葉にできない大切なことを学んだと思います。
事故は起こってしまいましたが、あの時、15年間やってきたスタッフさんとの信頼は崩れない自信がありました。事故の翌日から、僕たちが安心して舞台に立てるようにスタッフさんが全力で環境をつくってくれ、僕たちは何も心配せずに舞台に立つことが出来ました。翌日から再開することには批判もあるかもしれないと思いましたが、僕は覚悟の上で再開しました。あの事故の翌日、大道具の棟梁さんが僕のところに来て『頑張りますから』と仰って、グッときました。僕たちは言葉ではなく、パフォーマンスで全てを表現していこうと決めたんです。事故の翌日、もちろんそれ以降もですが、新たにものすごいエネルギーが生まれ、皆さんにもそれが伝わっていればいいなと思います。テレビの方でも沢山報道されましたが、次にSHOCKがニュースになる時はもっと明るい話題になるよう僕自身も頑張ります。」


過去にもSHOCKの千穐楽に入ったことはあるが、こんなにも出演者も観客もが強い気持ちを持って行われたカーテンコールは初めてだったと思う。わたしは光一さんが話しているだけで泣きそうだった。事故を肯定することはできないが、結果として1公演が無事に終えられること、そして千穐楽を迎えられることがいかに幸せなことかを改めて感じられたのは、カンパニーのみなさんだけではなく、わたしたち観客やファンにとっても意味のあることだったろう。

「僕たち」にとって試練の年だったと言いながら、批判を覚悟で再開したのは「僕」と表現する光一さん。いつもそうだ。みんな分かち合いたいことは「僕たち」と言うのに、批判を受けるかもしれないことは「僕」と言う。だから彼が好きだ。

そして光一さんが年下(つまり岸優太くん)から挨拶をするように促した。

越岡さん(無言で数歩前に出て挨拶しようとする)
光一さん「お前違うだろ!?笑」
越「あれ?違いました?(とぼける)」
光「お前!美波里さんに失礼だろ!?!?」
美波里さん(大笑い)
福ちゃん「精神年齢は一番若いんですけどね!!!」

神妙というのか重々しいというのか、そんな空気に包まれていた会場を一気に明るくしてくれた越岡さん。越岡さんはもちろん、本当にふぉ~ゆ~は気の遣える後輩だなと思います。そして乗っかる光一さんと福ちゃんが可愛かった。

そして岸(優太)くんから挨拶が始まった。
「岸優太と申します。今年でSHOCKに出させてもらうのは3年目で、初年とは舞台から見る景色が本当に違います。」
光「お客さんが歳取ったってこと!?」
岸「違う!違いますよ!僕自身が成長したってことです!本当に、光一くんから…あ、もちろん先輩方からもなんですけど(焦)…学ぶことが本当に多くて」
福「めっちゃ気遣ってんじゃん!笑」
岸「あと、ふぉ~ゆ~の(越岡さんと福ちゃんの組み合わせの)2人とやるのは初めてだったんですけど、マツがいなくなって清々しました!」
光「ぜーったいソレ福ちゃんが仕込んだだろ!笑」
福「仕込んでない!仕込んでない!本当に仕込んでないっすよ!」
岸「あ、わりぃ!」
光「『わりぃ』まで含めて福ちゃん仕込んだよ絶対!お前本当にすぐそういうことするからな!」
福「仕込んでないっす!(白々しい)」

挨拶を全て文字に起こすと膨大な量になるので、ちょっとまとめて書いていくが、次に挨拶をしたのは野澤くん。光一さんが、野澤くんが足をかなり痛めていてほぼ肉離れ状態だったことを明かした。「実はそうなんです」と短く言って、多くを語らない彼のことをわたしは良くは知らないが、きっと強い子なんだろう。光一さんんだって怪我してると思うけれど、人のことは言うのに自分のことは語らない。そういう光一さんの後輩として学んだ姿勢なのか、彼の元々の姿勢なのか分からないが、SHOCK初参加で本当に本当に大変だったろうと思う。とりあえずしばらくはしっかり体を休める時間があるのだろうか。若いからこそ、しっかり治してクセになるような怪我を作らないでほしい。野澤くんについては、ダンスの時の手足の映え方が美しいのに加えて、劇中の殺陣のシーンの表情が初めのころよりずっと良くなっていて、足を痛めながら表情にまで意識が行き届いていた。そんな彼に心から拍手を送りたい。

続いて諸星くん。「SHOCKで学んだことを人生に活かしたい」と素敵なことを言ってるのに光一さんに「まじめな諸星初めて見た」と言われ、福ちゃんには「俺も、まじめなこと言ってるからどうやって処理しようかと悩んでた」と言われる諸星くん。愛されてるんだなぁとしみじみ思った。きっととても素直な子。マツがいなくなったカンパニーで、(福ちゃんはもちろんだけれど)初参加の彼がムードメーカーになっていたことはとても微笑ましかった。そして、わたしたち観客にも笑顔をありがとう。

そして事故では怪我もした岸孝良くん。「SHOCKは精神的にも身体的にもすごく辛いんですよ、本当に」と言って観客からは笑いが起こった。この笑いは恐らく微笑ましくて笑った温かいものだったと思うのだが、孝良くんが「(お客さんは辛さを)知らないんですよ!!!」ってむくれてたのが可愛かった。その辛さをわたしたちは経験することはできないけれど、想像以上に大変なんだってことを頭では分かっているつもり。でもそれを表に出さないカンパニーだからこそ素敵だし、孝良君もきっとむくれちゃうほど大変だったのにそんなそぶり見せなかったの、本当にかっこいいと思います。そして「SHOCKが大好き」で、「辛かったけど、ジュニア7年間で色んな舞台をやってきた中でもこんなに夢中になれる舞台は初めて」と付け足した。怪我をして、恐怖も不安もあっただろう中、出演し続けた彼の精神力はもうカンパニーの立派な一員のものでした。
(もちろん、怪我をして出られなかった方々には当然休んでしっかり治して頂きたいし、決して怪我をしても出るべきだと言っているわけではない)

そして越岡さんの挨拶。
「ふぉ~ゆ~の半分の越岡です。いつもSHOCKはあっという間なんですけど、今年は特別にあっという間に感じました。後輩がいるから(辰巳とマツがいなくても)寂しくないって言ってたんですけど、本当は結構寂しかったです。寂しかった!!今年は役どころも変わって大変なこともあったんですが、ここまで来られて良かったです。初日に『光一くんの命は俺に任せろ』って言ったんですけど、守り切りましたよ!
会場からは大きな拍手が起こりました。

越岡さんはとても明るく挨拶していたんだが、わたしはなんだか泣けてしまった。ずっと我慢してた越岡さんのステージフォトを千穐楽だと思ったらつい買ってしまって、すっかり越岡さんに魅せられているわたし。

そして福ちゃんの挨拶。個人的には一番グッときた。というか本当に泣いた。


福「この挨拶って制限時間あります?あ、あります?あるんですか?えー、(明日から上演の舞台のセット準備待ちを)ぶち壊してやろうかな?だって挨拶終わったらSHOCKも終わっちゃうんですよ。終わってほしくないんですよ、寂しい。」
光「ここは屋上のシーンじゃないんだよ!真面目にやれよ!笑」
福「え、屋上のシーンじゃないんですか!?そっかぁ。…僕珍しいんですけど、SHOCK終わるのすごく寂しくて。なんか真面目な話したら泣きそうなんですよね。これ言ったら光一くん嫌がるかもしれないんですけど、事故の翌日にね、普段光一くんは階段の上にいて、僕たちは下から神様を見るような感じで見てるんですけど、光一君が僕たちのところに来て『僕たちは舞台に立つことしかできない』って言ったんです。それがすごくグッときて。今日も夢幻の時だったかな、終わっちゃうのが寂しくて、役のフクダが泣きそうなのか福田悠太が泣きそうなのか分からなくなって、打ち上げのことを考えて乗り切りました。笑 昨日も、衣装替えの時についポロッと『寂しいなぁ』って出ちゃったんです。そしたら衣装さんが『福ちゃんが言うと嘘っぽぉーい!』って。なんか俺の生き方否定されたみたいな!本当に寂しいんですよ!?!?」
福ちゃんが光一さんの言った言葉にグッときたって言った時の表情がとても格好良くて。あぁわたしやっぱり福ちゃん好きだな、と実感した。彼はいつも明るくてくだらないことしてるんだけど、それって彼のほんの表面で、実はとても色んなこと考えてると思うし、周りに気を遣って生きてるんだなぁと思う。光一さんのことを本当に慕って尊敬しているんだということも、とてもよく伝わってきて、彼がカンパニーの一員であることの頼もしさは計り知れない。

直さんは、事故があってもカンパニーのみなさんの思いが1本となってブレなかったこと、そしてそれぞれの人との関係の中から勇気をもらったと話していた。
エマさんは、最初はターンもできなかったのに1から丁寧に教えてくれたというダンサーさんへの感謝を述べて、その後事故の日に演技を続けられたのは、カンパニーのみんなも続けていると信じることができたからだと話し、改めて感謝の言葉を。
美波里さんは「SHOCKは舞台人のためにあるような舞台。本当は観客としてみたいくらい愛しています。みなさんもこれからもSHOCKを愛していってください。オーナーとしても、前田美波里としてもお願いです」と。

そして屋良さんは、NYでAnother Storyを撮った影響が大きくて、今年から新たな、より深い表現が出来たと思うと話し、それが観客の方にも伝わっていればいいなと話した。きっとこれは毎年SHOCKを観ている人には伝わっていたと思う。殺陣、Don't look back、Higher、コウイチが死んだと知ったシーン、全てにおいて今年の屋良さんの演技は光っていた。毎年観ていても何回観ていても、わたしはSHOCKを観るたび涙ぐむ。ただし、あんなに泣いたのは今年が初めてだった。すべて屋良さんの演技に持っていかれたとしか言いようがない。

光一さんは、Wカーテンコール(光一さんのみ登壇)含め、何度も「言葉では表せないことを学んだ。言葉には出来ない思いがある。スタッフさんにも、観客のみなさんにも感謝でいっぱいです」と言っていた。
そして「事故のあった公演、そしてその日の夜の公演を見に来る予定だった方には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。観て欲しかったし、観せたかった。」とも言った。やはり彼にとって、取り返しのつかない公演なんだろう。実際、わたしのように何度も足を運ぶ人はまだしも、その公演しか行けずに、それだけを楽しみにしていた人は沢山いたはずだ。その気持ちを全面に受け止めて「一生忘れないし、忘れられないし、忘れてはいけない気持ちを学んだ」と言った光一さん。やっぱり彼が大きく見えた。

とりあえず、挨拶はこんな感じだった。ここからは、わたしが個人的に感じたことの話。
あの事故があった翌日のレポを読んで、その日の公演のエネルギーがすごかったということは把握していたし、事故以降の舞台の迫力が違うと誰もが言っていた。だからわたし自身、どのような舞台になっているのかとても興味があった。わたしの中でハードルはとてつもなく上がっていたはずだ。それなのに、今日はそんなわたしの予想をはるかに上回る完成度の公演を観た。
もしかしていつもより音量大きい?って思ってしまうくらい、迫力がすごかった。音も、声も、煽りも、息遣いも大きく聞こえて、舞台の世界観に飲まれてしまった。今までに観たことのない熱量のSHOCKがそこにあった。
決して今までのSHOCKがベストではなかったというわけではない。恐らく、幸か不幸かあの事故をきっかけに新たな表現が生まれたのだろうと思う。経験無しには生まれ得なかったエネルギー。SHOCKは新たなステージに突入したんだな、と漠然と思った。この舞台は一体どこまで進化するのだろう、どこまで大きくなるのだろう。わたしが今日抱いた感情は感動や尊敬だけではなく、畏怖もあったように思う。それほどに肌に突き刺さるような迫力があった。

わたしはあの事故のあった公演以来、次に観た公演では盛大な拍手を送ると決めていたが、そんなこと心に決めなくても拍手せざるをえない、有無を言わせず絶対的な輝きを放っている舞台になっていた。今までだってずっと最高の舞台だと思っていたのに、まだこんな世界があったのか、と驚嘆した。
このカンパニーを信じてきて本当に良かった。

梅田博多公演も決まったので、また新たな世界を楽しむことができることに胸を膨らませている。
とにもかくにも、東京公演が千穐楽を迎えたことを嬉しく思います。
出演者、スタッフのみなさん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
SHOCKに携わるすべての人に賛辞を送ります。

渋谷すばる LIVE TOUR 2015~一寸先の彼~

渋谷すばるさんのソロライブに行ってきた。

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チケットを取ろうにも倍率が高く、行けるなどとはさらさら思っていなかった。しかし公演まで1週間を切ったとある夜、友人から連絡が来た。
「突然なんだけど、すばるくんのライブ行かない?」
突然舞い降りた天使。嘘だろそんな誘いあってたまるかよ。行くよ、行くだろ当たり前だろ!ということで、急遽行けることになったのだ。職場で予定していた面談を速攻で調整してもらった。さすがにスーツでZeppに行く勇気はなかったので、当日の朝は着替えを一式持って家を出た。それはそれはものすごい荷物で、とてもZeppのロッカーには入らないので会場に向かう前に脱いだスーツや靴、大きいバッグもすべて駅のロッカーに預けた。

会場に着いて、整理番号が呼ばれ始めた時、

スタッフのお兄さん「整理番号が1番の方!」
周囲の客 \パチパチパチ(拍手)/

というワンシーンがあって微笑ましかった。整理番号が1番、なんというラッキーガール。最前センターに位置どれたのであろうか。

さて、本題に入る前に言っておく。わたしには渋谷すばるという人間、そして彼のライブの魅力を存分に伝えることはできない。わたしの力量不足でもある。ただ、1つ言い訳をさせてほしい。これはすばる君に限ってのことだが、すばるくんを適切に形容する言葉はすばる担にしか分からないと思っている。

すばる担というのは、少し他メン担の方たちとは異なる気がしている。というのも、多くのオタクが「自担の仕事内容」もしくは「自担の努力」を評価する傾向にある中で、すばる担はそうじゃないから。評価というと少し上から目線に聞こえるかもしれないが、あくまでもここでは良い意味で。コンサートに行って「楽しかった!」っという感想が出るのは「自担/担当グループが作り上げたコンサートが楽しかった」という意味だと思うし、それはつまり彼らの仕事内容を評価したことになる。「自担が頑張ってた!」という感想は結果がどんな結果でも「自担の努力が見て取れた」ということと同義であるように思う。他には「自担が可愛かった」「かっこよかった」、そんな風な主観的な感情がそのまま感想になることが多いだろう。
しかし(少なくともわたしの周りにいる)すばる担は「すばにゃんが楽しそう」「すばるくんが幸せそう」と言って、彼の歌を聴きながら涙を流す。彼女たちの目線は「すばるくんがどう感じているか」の一点に注がれているように思う。

すばるくんはアイドルだ。昔はどこに行ってもアイドル扱いされてしまうことに抵抗を感じていたすばる君も、今は堂々と「関ジャニ∞っていうグループでアイドルやってます!」って胸を張る人になった。彼は変わった。だから彼は今、自他共に認めるアイドルだ。それでもやはり、アイドルの中でも少し異色だと感じるのだ。
ライブで彼は言った。
「アイドルは夢を売る仕事だ、って誰が決めたか知らんけど!1人くらいリアルを伝える人がいてもいいんじゃないですかね?

そして付け加えた。

関ジャニ∞っていうグループででっっっっっっかい夢売ってます!!!!」

この時、全てが腑に落ちた。すばる担はきっと"リアルを伝える唯一のアイドル渋谷すばる"というアイドルに惚れ込んだ人たちなんだろう。リアルを伝えるアイドルを頂点に据え置いたすばる担にしか感じられないことがきっとあるんだろう。そして個人ではリアルを伝えてくれるアイドルが、グループでは夢も売ってるんだからもう最強じゃないか。
こんなに素晴らしいすばる君の魅力はわたしごときの語彙力やセンスでは十分に表現しえない。だから本当はこのブログのこの記事より、すばる担の方のブログとか読んだ方がいい。

現実(リアル)を突き付けてくるアイドル(堂本光一さん)とか、リアルを手に入れるんだって言ってるアイドル(KAT-TUN)とかはいるんだけどなぁ…

ところで、すばる君の歌い方については好みが分かれるだろう。わたしとしても、すばるくんの歌い方が一番好きというわけではない。ただ、好みはどうであれ彼の歌には熱がある
心から音楽が好きなんだろうなと誰が見ても分かる。彼にとって一番大切なのが「伝える」ことだからなんだろうが、熱量がすごいから好みとか関係なしに引き込まれてしまう。エイトのコンサートでも引き込まれるんだけど、やはりライブすべてを通して彼の歌声だけが届くあの世界観は渋谷すばるのものであって、エイトのそれとは違うのだ。実は、過去のLIVE MONSTERですばるくんの正面足元(すばるくんの靴が目の前10cmのところにあった)に入って歌を聴いたことがある。正直彼のかっこよさに震えたし、もう圧倒されっぱなしだった記憶がある。ただ、今回はそれをも上回るような衝撃を与えられた。グループ仕様ではなく、ソロ仕様の歌声。Zeppという通常ジャニーズがライブをやる会場に比べたら、とても小さな会場で、彼の声はただただ熱を届けてくれた。「一寸先はきっとハッピー」と歌う彼が一寸先にいた。物理的にそんなに近くなくても、あの会場で彼の声が響いたらもう彼がすぐ目の前で歌っているような感覚に包まれた。

どの曲も響いたんだが、2月9日放送のThe Coversでも披露された愚か者。あれを生で聴いたら、もう痺れるなんてもんじゃなかった。33才になったすばるくんの男気と色気が尋常じゃなかった。大阪レイニーブルースもジャズアレンジっぽく歌っていたんだが、それも同じく色気が。すごい人生経験踏んできたスナックのママが歌ってるのかと(褒めてる)思った。去年のエイトコンで初めて聴いたすばるくんのハーモニカも、あんなにたっぷり聴けて感動しきりでした。
すばる君というアイドルは、アイドルでありながら音楽なしには成立しない立派なアーティストでもあることを改めて思い知りました。すばる君がすばる君であり続ける限り、きっとすばる担は彼に惹かれてやまないのだろう。容易には知りえることのできない「渋谷すばるとすばる担の世界」にお邪魔させてもらった気分でした。

※ちなみにわたしがライブに行った日には大倉さんやら安田さんやら田口さんやら、わたしの大好きな人たちがたくさん見学しに来ていたみたいですが、最後の最後までわたしと友人は気づきませんでした!それくらいすばるくんに引き込まれてしまった、ということにしておいてほしい。

余談だが、このライブの翌日にV6のPVエキストラの収録があった。わたしはライブの興奮と翌日のPVへの期待との狭間で感情が忙しすぎて、動悸・息切れが治まらず朝まで眠れませんでした(オタクって大変)。ちょっと今度から養命酒用意しとくか。

中居正広という罠~危険な香りに誘われたわたしはただのオタク~

今日はわたしが長年避けてきた、
とある方について書きたい。


中居正広さんだ。


KinKi担が避けて通ることは出来ない存在。
SMAPありきのKinKi Kids
KinKi Kidsが尊敬してやまないSMAP


何故わたしが中居くんを避けて来たのか、
その理由は単純だ。


怖いから。


中居くんのこと知ったら、好きになってしまう。
彼のことはKinKiを通してしか知らないけど、それでも、知れば好きになる。わかる。


わたし「中居くんってハマったら抜け出せないと思うから避けてるんだけど、どう思う?」
友人「そう思う」
わたし「SMAPだもんね。あの中居くんだもんね。KinKi Kidsを育てた男の1人だもんね…。」
友人「光一さんの仕事観が好きなら、当然に好きになるだろうね」
わたし「だよねぇ」

中居くんは魅力のかたまり。
好きになったら、絶対抜け出せないんでしょう?


おそれず、好きになれば?

と自分で思わないでもない。
しかし、お金にも時間にも限度がある。
KinKiさんみたいな存在がもう1つ出来てしまったらきっと手が回らなくなるとわかっている。

だから、KinKi以外のグループに対しては
比較的ライトにオタクをやってきたつもりだ。

でも、もしも中居くんを好きになったら?
ライトに好きなんて絶対出来ない。
沼しか見えない。底なし沼。
気持ちよく窒息できそうではある。


光一さんをみていると
中居ism(ナカイズム)を垣間見る瞬間がある。


※ここまで随分偉そうに語っているけれど、先に書いたとおり、中居くんのことをよく知っているわけではない。きっと今から書くことに、間違っていることも、解釈の違いもあると思う。そこはどうかご容赦いただきたい。


SMAP、そして中居くんの背中を見て育ったことに加え、潔癖っぽいところとか、基本仕事人間なところとか、色々共通するところがあるんだろう。あとほら、野球好きだし、女心わかんないし?


でもまぁひとまず光一さんの話は置いておいて


避け続けてきた中居くんについて、なぜこのタイミングで話そうと思ったのか。先に言っておくけど長くなる。まとめるの、死ぬほと苦手でごめんなさい。

わたしが「もう中居くんのこと避けてくの無理かも…」と思い始めたのは、SMAPとキスマイの共演が増えた頃。

「みっくん」こと北山宏光さんが好きで、色々番組とかも見ている。そうなると、中居さん(みっくん目線で考えているときは呼び方が「さん付け」になりがち)を避るのは無理だ。

だって中居さんのいるところにはみっくんがいる。


「中居さんマジ尊敬してんすよ!」という気持ちが、あのキュルキュルなみっくんの目から溢れ出している。視線の先には中居さん。何かにつけて中居さん。

理性とは裏腹に、本能で「中居さんのことを知りたい」という思いが少しずつ強くなっていた。



2013年11月15日
追い打ちをかける事件が起こった。


キスマイのコンサート
「SNOW DOMEの約束」in 東京ドーム


中居さんがバックダンサーとしてジュニアに混じって踊っていた(その後放送された「スマシプ」という番組内の企画だった)。


中居さんが踊っている!
わたし(たち)の前で!


中居さんを見たのは初めてではなかったけれど、彼を知りたいという衝動を必死で抑えていた矢先に予想外に現れた中居さんがもうヤバかった(語彙力)


彼への興味をいよいよ隠しきれなくなった頃
2月18日放送のナカイの窓を見てしまった。


以前放送された、「中居を知る人SP」の未公開特集だった。中居くんに関するクイズに、「中居を知る人」として呼ばれたゲストの島崎和歌子さん、柳沢慎吾さん、大槻一人(=RIP SLYMEのSU)さん、ハライチ澤部さん、みっくん、出川哲郎さん(ロンブーの淳さんもゲストだが、司会役のためクイズには不参加)が答える企画だった。その中で「中居が最も尊敬する人は?」というクイズが出題された。さんまさん、マイケル・ジャクソン、マッチさん、原監督といった予想がなされる。


中居くんがなんて答えるのか待ってる間、


「でもこれタモさんって答えたら
『じゃあさんまさんは?』ってならないかな。」


「マッチさんって言ったら
『東山さんは?』ってならない?」



と、無駄な心配をしてた。
中居正広を心配だなんて、よう言えたな?


中居くんの回答はSMAPさん」だった。

誰を比較するでもなく、誰の名誉も傷つけることなく、でもきっと本音であるこれを言い放てる中居くん。以下ニュアンスですが、彼はこう付け加えました。

「俺は抜いて、4人よ!本当にすごくない?もう42,3とかなのに福岡ドームで4日間やる。俺もう動かないもん。この人たち本当にすごいよ。」
(2014年2月18日放送「ナカイの窓」)

もちろんSMAPさん全員すごいよ?
でも、この回答しちゃう中居くんがすごいよ。
さすがSMAPってかんじ?


続いてのクイズは「一番好きなSMAPのシングルは?」というものだった。SHAKE、オリジナルスマイル、ベスト・フレンド、セロリなどの予想がされた。


「中居くん、こういうとこでベスト・フレンドとか言わなさそう…」


と見てたわたし。

中居くんは「Mistake!」を選んだ。

最近の曲を選ぼうというのは多少意識しているのかもしれないが、それにしてもなぜミステイク?


中居くん「まずメロディーが大事でしょ一番。で、次ね、振り付けが好きか嫌いか。で、次、衣装が自分の好きなものかどうか」


そして続けた。
「あと平均的に5人がカッコいいかっていうのがある」

「ミステイクね、平均的のクオリティが全員高いのよ」

「これね、みんなカッコイイんだよ!みんなカッコイイの!」

メンバーのことをこんなにも良い意味で客観視して、素直に褒められる中居正広(42)がカッコイイ


「シングル曲に関しては一切口を出さない」
「俺が口出すことじゃないかな?って」
「みんなが歌いたいの歌ってもらった方がいいじゃん」

本当に物事をよく考えて仕事をする人なんでしょうね。中居正広という人間の奥深さがどんどん伝わってくる。


余談だが、自分よりグループ優先の姿勢はみっくんにも見て取れる。どうしたら玉森・藤ヶ谷をカッコよく見せられるか、そしてどうしたら舞祭組においしいところを回してあげられるか。

わたしが見る限り、彼はいつもそんなふうに行動している。もう少し自分のことにも欲張りになってもいいんじゃないかって思うくらい。中居くんと仕事をするようになって、そんなところが一層色濃く見受けられるようになった気もしている。わたしは中居くんを避けてきたと思っていたが、ナカイズムを受け継いでる光一さんやらみっくんやらをホイホイ好きになっていて、結局中居くんには最初から負けていたのだ。

そして最後のクイズ、「中居がこの6人(ゲスト)の中で苦手な人物は?」


この問いに
自分ではないかと思う柳沢慎吾さん、大槻さん、みっくん。
そしてほかの3人は北山予想。

[内訳]

  • 大槻一人:1票(自己投票)


柳沢さん「オレかな?」
中居くん「なんでそんなこというの?」
この返しにウルッっときちゃう柳沢さん。

大槻さん「(自分が)ダメな人間なんで…」
中居く「何を言ってんの?ちゃんとしてるじゃんか普段!!」
嬉しそうだし泣き出しそうになって、手で口覆っちゃう大槻さん。

中居くんにそう言ってもらっただけで嬉しくなっちゃう2人のことを考えたら、中居さんがどれだけ好かれてるのかよくわかる。


そして6回ご飯に誘って6回断られ、
「恐らくハマってないな」って思うみっくん

中居くん「全っっ然だよ!!」(大声)

6回誘って全部断られたらそりゃちょっと思うところあるだろうけど、でもたぶんそうじゃない。「苦手な人をつくらないために、やりやすい人(好きな人)もつくらない」って言う中居くんのことだから、きっと「特別」を作らないんだろう。

わたしも「選ばれるのはみっくんかな?」ってリアルに思ってしまった。同じ事務所だし、言いやすいじゃん。でも、冗談でも、後輩が今後気にするかもしれないようなことを軽はずみに言うような人じゃないんだ中居くん。


でも、だとしたらなんて答えるっていうんだ。


結局答えは
「大つき」

※"つき"が平仮名なのが可愛い


泣いてる大槻さんに
「お前の涙なんか知らねーよ」
と突き放し、追い打ちをかける中居くん



そしてわたしが感激したのは次の一言だった。


「お前がなんで俺がヤダかって?オレの全てを知ってるから


そう言って、彼は悪い顔して笑った。
その瞬間大槻さんがすごくいい笑顔になった。


鮮やかだ。
鮮やかすぎた。
大槻さんにとって最高に嬉しい言葉じゃないか。


ここまでが、先日のナカイの窓でわたしの感情に抑えが効かなくなった理由だ。

そしてここからは、知ってたけど口にしたらどんどん好きになっちゃうからって思って語らなかったこと。


2月3日に放送された「中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!」で、中居くんが自身が

ファンサービス0だと言っていた。

「ライブの態度悪い」
「ずっと下向いて踊ってる」
「恥ずかしくなってきちゃった」

「恥ずかしくなってきちゃった」というのは本当かもしれない。中居くんシャイだし、たしか恥ずかしさに耐えられないからもう恋愛ドラマやらないって言ってたし。でもきっとそれだけじゃない。

 
どの番組で見たか思い出せないし、
誰が言ったかも曖昧だけど、
(たしか松潤だったかな?)


初コンサートの時に中居くんにアドバイスを求め、

「一番後ろ(天井最後列)で見てごらん。
 アリーナの最前列も、そこも同じ値段なんだぜ?
 信じられなくない?それを意識してやりな。」

と言われた話をしてた。
もちろんこの言葉も良いんだけど、
そこはメインじゃない。

だってそれってあの規模の会場で一律料金でやるなら、プロとしてそれを意識してやるのは当然のこと。

もちろんそれが当然だろ?なんて上から目線で思っているのではなくて、SMAPだから、それくらいのことは意識していても驚かないってこと。

だってSMAPだよ?
あのSMAPだよ?
わたしたちの想像なんて簡単に超えてくる。

で、何が言いたいかというと、
「本質は意識するしない、ではない。」
ということ。

それを意識したって、実際にどの席でも楽しめるコンサートを作るのは簡単じゃない。でも、意識だけしたって、実現できなければ意味がない。中居くんが特定の人にファンサしたりしないのは、誰か個人に対する特別感よりもコンサートという作品をみんなに平等に楽しんでもらうための手段のひとつではないんだろうか。違ったら申し訳ないけど。


この発想はKinKi担であるが故なのだが、コンサートで特定の人に手を振らない光一さんは以前こんなことを言っている。

そりゃあ、近くにいるお客さん一人ひとりの目を見て笑顔で手を振ったら、心をつかめると思いますよ?でもわりと早い段階で「これ要らないな」と思ってしまった。ファンサービスよりパフォーマンスで、お客さんの心をつかめるアーティストになりたい、ならなきゃと自分に課した瞬間があって。「もう一度手を振ってほしい」と言われるより、「もう一度あのステージを見たい」と言われる人になりたい。そのほうが僕は100倍うれしい。
(2015年2月号 日経エンタテインメント掲載「エンターテイナーの条件 vol.18」)

光一さんはよくコンサートで

「後ろの方!見えません!!!!!!!」
「アリーナ!見てません!!!!!」

と言い、会場を笑いに包んでいる。

でも、こんな暴言だって裏を返せば
「席による距離の差も意識して理解している」
という証拠だと思っています。

「後ろの方~!見えてるよ~!」と言ってくれるアイドルもちろん嬉しいし、実際ライトとかあたると結構見えるって光一さんも(実は)言っている。

でも「見えてるよ」って言ってくれる一瞬以上に、コンサートの時間全てを楽しみたいじゃないか。


KinKiのコンサートは照明の演出が本当にきれいだ。天井から見ているとよくわかる。1回も2階に入れない年にはアリーナと交換してでも一度は2階席に入りたいと思ってしまうくらい。SHOCKも、2階席が楽しめるような演出が多い。ちなみにSHOCKの2階席も前方はS席で1階と同じ料金だ。
SMAPのコンサートを見てきたKinKi Kidsは今、そのMCの長さと(!)、全ての観客への配慮を忘れない姿勢を受け継いでコンサートを作り上げているんだろう。


そして先ほど引用した記事の中で「~と自分に課した瞬間があって」と光一さんが言っているが、これはナカイの窓で中居くんが言った「10年くらい芸能人の友達は作らないって自分の中で決めた」っていう言葉とリンクする。

常に自分で決めた軸を守って仕事している感じ。中居くんも光一さんも多くを語らないし、自分の辛さは見ている人には関係ないっていうスタンスだから裏側を見せたがらない人だと思う。お客さんはお金を払って見に来ているんだから、余計なことは考えずに目の前のステージを楽しんでくれればいい。裏での苦労も傷も知らなくていい。そういわれているような気がする。だからわたしは彼らに最大の敬意を払って、ステージを見るときにステージ裏の苦労は考えないようにしようと決めている。


ちなみに、他にもわたしの中で重なる言葉がたくさんある。

中居くん「今の自分を、数年後には恥ずかしいと思える自分でいたい」
光一さん「昨日より今日、今日より明日。常にその時のベストを尽くすだけだ」


中居くん「反省はしても後悔はしたくないから」
光一さん「後悔は残したくない。自分なりに納得のいく表現をした上での「ダメ」という評価なら怖くないし、そのときこそ、何かを変えるべきタイミングなんだと思います。」

中居くんがすべてを教えたわけではないだろうが、少なくとも彼の背中を見てきたことでの影響はあるだろう。光一さんはしっかりとナカイズムを受け継いでいる。わたしが惹かれてやまない光一さんの仕事観の源流が中居くんなのだとすれば、わたしはやはりいつか中居くんの沼にも沈む宿命なのかもしれない。

SMAPは昔、ステージに出てもお客さんがいなかった、という苦い経験をした。「KinKiにはそういう思いはさせたくない」と言ってくれた中居くん。KinKi Kidsがデビュー前からファーストコンサートを武道館で行えるほど人気を集めたのは、彼らの努力だけでなく、もちろんSMAPさんの力もとても大きい。

最後に、有名ですが昔中居くんがKinKiさんに宛てたメッセージ。いつの雑誌かもう分からず、ちょっと出典不明。ネットに溢れているので各自調べてください(放棄)
光一さんへはコチラ。

何はともあれ、学校へ行け。寝坊するな。学校は、この仕事が万が一のときの保険として行くんじゃなくて、学校じゃなきゃ学べないものがあるからなんだよ。多感な十代に芸能界での生活だけじゃなく、普通の生活との両立が必要だと思うんだ。普通の友だちを大事にしたほうがいいぞ。

一般の生活も大切にしろって言われたのにフードコートとかによくある「音と振動でお知らせしてくれる呼び出しブザー」も知らない世間知らず王子になちゃったけど。
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剛さんへはコチラ

お前は基本的に真面目だからな。 しかも、生まれ持った才能もある。 でもな、いつか何らかの形で壁にぶち当たること 、悩みに陥るときがある、と思う。 そういうときは、オレより光一に相談しろ。 SMAPは6人だけど、キンキはふたりなんだから。 右も左もひとりしかいない。 相棒はひとりしかいないんだ。 その相棒を常に信じなさい。

中居くんが言ったとおり、剛さんはとても大きな壁にぶちあたって、悩みぬいた。そこで光一さんに支えられてきたし、光一さんもそこで成長した。「あなたはあなたらしく」と言ってくれる相棒を剛さんが信じて来たからこそ今のKinKi Kidsがあるんだろうなと思います。信じられたのは彼自信の力ですが、その力の源には中居くんがいるのかもしれない。

KinKi Kids自身の努力はもちろんあるけれど、彼らが頑張ってこられたのは中居くんやSMAPさんのような先輩がいて、その背中を見てくることができたからだろうなと改めて思う。

キスマイもそう。
中居くんの仲間や後輩に対する優しさや温かさは本当に奥が深くて頭が下がる。中居くんには尊敬しかない。

ほらね、だから言ったんだよ。
中居くんを好きになったら抜け出せないって。



わたしは中居正広というアイドルの仕事観と、その奥深さにどうしようもなく惹かれている。

罪深き男、堂本光一さん~SHOCK育ちのヲタクの幸福とその弊害(気づいた時には手遅れ)~

オタクの友人とご飯に行ってきた。ずっとご飯に行こうと話していたのに予定が合わずすれ違っていたのだが、偶然連絡をもらい、話の流れで急遽会えることになった。
彼女は元々は光一担(現:横山担)で、過去にはV6坂本担も経ている。KinKiやV6のことで頭がいっぱいな割に過去には並行して8年間も大倉さんのことも好きだったわたしとは話が合う(と、わたしは一方的に思っている)。彼女と会えば必然的にJフレとエイトの話をして盛り上がるのが通例だった。17時過ぎに会うことを決め、この時はまだ家ですっぴんで部屋着だったが、仕度を済ませ18時頃には待ち合わせ場所に着いた。話の合うオタク友達と地元が近いというのは実に喜ばしいことだ。

久々だったので近況報告を簡単にしながら、わたしのお勧めのお店へ向かった。そして食べることが大好きなわたしたちは美味しそうなものを片っ端から注文する。乾杯を済ませたところで本題スタートである。
平日(木曜日)の夜ということもあり、小さな隠れ家的レストランにはわたしたちの他に客がいなかった。そんな環境も助けてわたしたちの話は弾み、22時半頃まで話し込んだ。今回はその会話の中で何よりも盛り上がった堂本光一」というジャニーズを代表するイケメン王子の罪深さ について書きたい。ちなみに、罪深いといってもこれはもちろん悪い意味ではなく、褒め言葉なのでご安心を。



わたしたちは最初、横山裕さんの主演舞台「ブルームーン」が決まったという話をしていた。舞台の一番良い観劇スケジュールは①初日②中③千穐楽を押さえたもの(無論、これはわたしたちの単なる個人的な意見である)であり、余裕があれば他の日程を追加したいなどと語らっていたのだ。もちろん初日や千穐楽などそう簡単に確保できるものではなく、端的に言えば①序盤②中盤③終盤を見たいというだけの話である。
「その3点を押さえれば、舞台の変化と成長が見えるもんね~」などと偉そうな口ぶりのわたし。光一王子の罪深さについて語らうきっかけとなったのは、次の友人の一言だった。
「そういえば、聞いた話なんだけどさ…
舞台って中だるみするらしいよ。
まぁ横山さんなら中だるみなんかせずに頑張ってくれるって信じてるけど。(先の発言が衝撃的すぎて、この部分はわたしの耳には遠く聞こえている) 」
わたし「え?」
この時点でわたしは何の事だか理解していない。友人は続けた。「人やモノ(作品)によっては、中だるみするんだって。知ってた?」ようやく理解し始めたわたし。しかしにわかには信じることができない。わたしは答えた。「知らない、何それ?中だるみするの?舞台が?え?」
もちろん彼女が言う「中だるみ」が何かは理解している。わたしが信じられなかったのは「舞台において中だるみが発生する」という事実である。友人は「信じられないよね。だってわたしたちSHOCK育ちだもんね」と付け足した。

KinKi担にとっての常識は「舞台は進化し続けるもの」であり、「昨日より今日、今日より明日はより良い作品になる」ことである。これは光一さんがいつも言っていることである。たとえ公演数が1000回を超えようとも、初日だろうと千穐楽だろうと、彼はただ目の前にある1つ1つの公演に「その時のベスト」を尽くすことだけを考えている。それが堂本光一座長の根本にある考え方だ。その姿勢は過去の様々な発言からもわかる。

たとえステージが成長していても、自分自身がその成長に追いついていなかったら、新しい『SHOCK』は演じられない。ですから、まだまだ満足せず、さらに精進していい作品を作り続けていきたいと思っています。
(2006年 Endless SHOCK パンフレット)

1回1回の舞台をキチンとやっていかないと、次は絶対にないと思っています。(2007年 Endless SHOCK パンフレット)

『Endless SHOCK』の舞台にしても、この3年の間に900回(2012年3月30日)や1000回(2013年3月21日)公演の節目がありましたが、特別な感慨はありませんでした。「来年もやりたいからがんばろう」などと考えたことは一度たりともありません。僕にとって大事なのはいまなんです。いま目の前にいるお客さんを楽しませないと、次はないのです。(2014年3月14日、堂本光一「僕が1人のファンになる時2」)

本当は今年のSHOCKのパンフに素晴らしい発言があるのですが、まだ公演中で販売中のものなので掲載は控えました。だから是非買って!!!!

座長がこういう方なので、中だるみとは無縁。つねに右肩上がりで磨き上げられていく。それがSHOCKという舞台なのである。


わたしはKinKi担だが、ジャニーズは手広く好きだ。具体的な作品名をここで挙げることはしないが、過去にはSHOCK以外の作品、つまり先輩・若手グループやジュニアの舞台(ミュージカル・ショーを含む)なども多く観劇してきた。その中でもミュージカルやショーの色が濃い作品を見て「あれ?」と思わされたことは多々ある。どの作品も出演者が大切に作り上げた作品であり、低評価を受けるような作品ではないだろう。それなのにどこか物足りなさを感じてしまうのである。つまりは、SHOCKのレベルが高すぎるのである*1。初めて見た作品がSHOCK以外の作品なら、いつかSHOCKを見たときに「SHOCKってレベル高いんだな…!!」と知るのだろう。しかし初めて見た作品がSHOCKの場合、その完成度に感動しつつも「舞台(ミュージカル)ってこういうものなんだ」と思ってしまうのである。
SHOCKが基準になっているKinKi担の方に告ぐ。「ミュージカルの基準がSHOCKレベル」っていう人!!!!!それ違いますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ちなみにわたしも友人も、初めて見たフライングが光一さんのフライングだった。ジャニーズで最も美しいと言われる光一さんのフライングも、それが初めてだと「フライングってこういうものなんだ」と信じて疑わない。そして後にほかの誰かのフライングを見て初めて、光一さんの美しいフライング技術がいかに尊いか気付き、戦慄するのである。

これは余談だが、わたしはもう何年も光一さんがVS嵐に出演してくれる日を心待ちにしている。光一さんがクリフクライムでお台場のアゴを攻略し、上から美しいフライングで下りてくる姿が見たいのだ。ジャニーズのフライング技術の究極を見せつけてほしい。今のところブンブブーンもVS嵐も火曜収録なので難しそうだが、どちらもフジだしそこはナントカ都合つけてくれ。頼む。

先日のブログEndless SHOCK 2015~今年も行ってきました~ - 明後日までは、とても待てない
にも貼り付けたが、改めて光一さんのフライングの美しさを称えたいのでもう一度貼っておく。

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友人「光一さんって絶対アンドロイドだよね」
わたし「あの人本当に空飛んでるもんね。ワイヤーはお飾りだろうなぁ」
友人「自力で本当に空を飛んでるのに、それを人間らしくみせるためにワイヤーつけてるんだよね」

そんな会話を真顔で出来るくらい、光一さんは美しいのだ。フライングに限らず、全てが。本当に生きているのかと長年KinKi担やってる今でも疑ってしまう。彼は空飛ぶ奇跡だ。

わたし「コンサート行くと、光一さんのスイッチどこかなって探しちゃう」
友人「わかる。溶接の継ぎ目とかね。」
わたし「歌詞間違いはバグかな」
友人「違うよ、あれはより人間らしく振舞うためのプログラミングだよ。ミスすらもプログラムされてるんだよ。」

こんな会話を彼女と会うたびしている気がする。

さて、話を戻そう。わたしや友人のように光一さんの仕事に慣らされて育ったKinKi担はいつの間にか満足基準がとんでもなく引き上げられてしまう。光一さんを好きになったことで、光一さんじゃなきゃ満足できないオタクになってしまって、気づいたときにはもう手遅れ。手の施しようなどないのだ。辛いがこれが現実である。絶対的な王子に1度引き上げられたハードルは、他の男が簡単に超えることは出来ない。そしてわたしと友人は呟く。
「光一さんって罪深い…」と。

*1:あくまでもジャニーズでの話です。もちろん、ミュージカルが本業の方々のなら素晴らしいものは沢山あります!