罪深き男、堂本光一さん~SHOCK育ちのヲタクの幸福とその弊害(気づいた時には手遅れ)~

オタクの友人とご飯に行ってきた。ずっとご飯に行こうと話していたのに予定が合わずすれ違っていたのだが、偶然連絡をもらい、話の流れで急遽会えることになった。
彼女は元々は光一担(現:横山担)で、過去にはV6坂本担も経ている。KinKiやV6のことで頭がいっぱいな割に過去には並行して8年間も大倉さんのことも好きだったわたしとは話が合う(と、わたしは一方的に思っている)。彼女と会えば必然的にJフレとエイトの話をして盛り上がるのが通例だった。17時過ぎに会うことを決め、この時はまだ家ですっぴんで部屋着だったが、仕度を済ませ18時頃には待ち合わせ場所に着いた。話の合うオタク友達と地元が近いというのは実に喜ばしいことだ。

久々だったので近況報告を簡単にしながら、わたしのお勧めのお店へ向かった。そして食べることが大好きなわたしたちは美味しそうなものを片っ端から注文する。乾杯を済ませたところで本題スタートである。
平日(木曜日)の夜ということもあり、小さな隠れ家的レストランにはわたしたちの他に客がいなかった。そんな環境も助けてわたしたちの話は弾み、22時半頃まで話し込んだ。今回はその会話の中で何よりも盛り上がった堂本光一」というジャニーズを代表するイケメン王子の罪深さ について書きたい。ちなみに、罪深いといってもこれはもちろん悪い意味ではなく、褒め言葉なのでご安心を。



わたしたちは最初、横山裕さんの主演舞台「ブルームーン」が決まったという話をしていた。舞台の一番良い観劇スケジュールは①初日②中③千穐楽を押さえたもの(無論、これはわたしたちの単なる個人的な意見である)であり、余裕があれば他の日程を追加したいなどと語らっていたのだ。もちろん初日や千穐楽などそう簡単に確保できるものではなく、端的に言えば①序盤②中盤③終盤を見たいというだけの話である。
「その3点を押さえれば、舞台の変化と成長が見えるもんね~」などと偉そうな口ぶりのわたし。光一王子の罪深さについて語らうきっかけとなったのは、次の友人の一言だった。
「そういえば、聞いた話なんだけどさ…
舞台って中だるみするらしいよ。
まぁ横山さんなら中だるみなんかせずに頑張ってくれるって信じてるけど。(先の発言が衝撃的すぎて、この部分はわたしの耳には遠く聞こえている) 」
わたし「え?」
この時点でわたしは何の事だか理解していない。友人は続けた。「人やモノ(作品)によっては、中だるみするんだって。知ってた?」ようやく理解し始めたわたし。しかしにわかには信じることができない。わたしは答えた。「知らない、何それ?中だるみするの?舞台が?え?」
もちろん彼女が言う「中だるみ」が何かは理解している。わたしが信じられなかったのは「舞台において中だるみが発生する」という事実である。友人は「信じられないよね。だってわたしたちSHOCK育ちだもんね」と付け足した。

KinKi担にとっての常識は「舞台は進化し続けるもの」であり、「昨日より今日、今日より明日はより良い作品になる」ことである。これは光一さんがいつも言っていることである。たとえ公演数が1000回を超えようとも、初日だろうと千穐楽だろうと、彼はただ目の前にある1つ1つの公演に「その時のベスト」を尽くすことだけを考えている。それが堂本光一座長の根本にある考え方だ。その姿勢は過去の様々な発言からもわかる。

たとえステージが成長していても、自分自身がその成長に追いついていなかったら、新しい『SHOCK』は演じられない。ですから、まだまだ満足せず、さらに精進していい作品を作り続けていきたいと思っています。
(2006年 Endless SHOCK パンフレット)

1回1回の舞台をキチンとやっていかないと、次は絶対にないと思っています。(2007年 Endless SHOCK パンフレット)

『Endless SHOCK』の舞台にしても、この3年の間に900回(2012年3月30日)や1000回(2013年3月21日)公演の節目がありましたが、特別な感慨はありませんでした。「来年もやりたいからがんばろう」などと考えたことは一度たりともありません。僕にとって大事なのはいまなんです。いま目の前にいるお客さんを楽しませないと、次はないのです。(2014年3月14日、堂本光一「僕が1人のファンになる時2」)

本当は今年のSHOCKのパンフに素晴らしい発言があるのですが、まだ公演中で販売中のものなので掲載は控えました。だから是非買って!!!!

座長がこういう方なので、中だるみとは無縁。つねに右肩上がりで磨き上げられていく。それがSHOCKという舞台なのである。


わたしはKinKi担だが、ジャニーズは手広く好きだ。具体的な作品名をここで挙げることはしないが、過去にはSHOCK以外の作品、つまり先輩・若手グループやジュニアの舞台(ミュージカル・ショーを含む)なども多く観劇してきた。その中でもミュージカルやショーの色が濃い作品を見て「あれ?」と思わされたことは多々ある。どの作品も出演者が大切に作り上げた作品であり、低評価を受けるような作品ではないだろう。それなのにどこか物足りなさを感じてしまうのである。つまりは、SHOCKのレベルが高すぎるのである*1。初めて見た作品がSHOCK以外の作品なら、いつかSHOCKを見たときに「SHOCKってレベル高いんだな…!!」と知るのだろう。しかし初めて見た作品がSHOCKの場合、その完成度に感動しつつも「舞台(ミュージカル)ってこういうものなんだ」と思ってしまうのである。
SHOCKが基準になっているKinKi担の方に告ぐ。「ミュージカルの基準がSHOCKレベル」っていう人!!!!!それ違いますよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ちなみにわたしも友人も、初めて見たフライングが光一さんのフライングだった。ジャニーズで最も美しいと言われる光一さんのフライングも、それが初めてだと「フライングってこういうものなんだ」と信じて疑わない。そして後にほかの誰かのフライングを見て初めて、光一さんの美しいフライング技術がいかに尊いか気付き、戦慄するのである。

これは余談だが、わたしはもう何年も光一さんがVS嵐に出演してくれる日を心待ちにしている。光一さんがクリフクライムでお台場のアゴを攻略し、上から美しいフライングで下りてくる姿が見たいのだ。ジャニーズのフライング技術の究極を見せつけてほしい。今のところブンブブーンもVS嵐も火曜収録なので難しそうだが、どちらもフジだしそこはナントカ都合つけてくれ。頼む。

先日のブログEndless SHOCK 2015~今年も行ってきました~ - 明後日までは、とても待てない
にも貼り付けたが、改めて光一さんのフライングの美しさを称えたいのでもう一度貼っておく。

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友人「光一さんって絶対アンドロイドだよね」
わたし「あの人本当に空飛んでるもんね。ワイヤーはお飾りだろうなぁ」
友人「自力で本当に空を飛んでるのに、それを人間らしくみせるためにワイヤーつけてるんだよね」

そんな会話を真顔で出来るくらい、光一さんは美しいのだ。フライングに限らず、全てが。本当に生きているのかと長年KinKi担やってる今でも疑ってしまう。彼は空飛ぶ奇跡だ。

わたし「コンサート行くと、光一さんのスイッチどこかなって探しちゃう」
友人「わかる。溶接の継ぎ目とかね。」
わたし「歌詞間違いはバグかな」
友人「違うよ、あれはより人間らしく振舞うためのプログラミングだよ。ミスすらもプログラムされてるんだよ。」

こんな会話を彼女と会うたびしている気がする。

さて、話を戻そう。わたしや友人のように光一さんの仕事に慣らされて育ったKinKi担はいつの間にか満足基準がとんでもなく引き上げられてしまう。光一さんを好きになったことで、光一さんじゃなきゃ満足できないオタクになってしまって、気づいたときにはもう手遅れ。手の施しようなどないのだ。辛いがこれが現実である。絶対的な王子に1度引き上げられたハードルは、他の男が簡単に超えることは出来ない。そしてわたしと友人は呟く。
「光一さんって罪深い…」と。

*1:あくまでもジャニーズでの話です。もちろん、ミュージカルが本業の方々のなら素晴らしいものは沢山あります!