渋谷すばる LIVE TOUR 2015~一寸先の彼~

渋谷すばるさんのソロライブに行ってきた。

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チケットを取ろうにも倍率が高く、行けるなどとはさらさら思っていなかった。しかし公演まで1週間を切ったとある夜、友人から連絡が来た。
「突然なんだけど、すばるくんのライブ行かない?」
突然舞い降りた天使。嘘だろそんな誘いあってたまるかよ。行くよ、行くだろ当たり前だろ!ということで、急遽行けることになったのだ。職場で予定していた面談を速攻で調整してもらった。さすがにスーツでZeppに行く勇気はなかったので、当日の朝は着替えを一式持って家を出た。それはそれはものすごい荷物で、とてもZeppのロッカーには入らないので会場に向かう前に脱いだスーツや靴、大きいバッグもすべて駅のロッカーに預けた。

会場に着いて、整理番号が呼ばれ始めた時、

スタッフのお兄さん「整理番号が1番の方!」
周囲の客 \パチパチパチ(拍手)/

というワンシーンがあって微笑ましかった。整理番号が1番、なんというラッキーガール。最前センターに位置どれたのであろうか。

さて、本題に入る前に言っておく。わたしには渋谷すばるという人間、そして彼のライブの魅力を存分に伝えることはできない。わたしの力量不足でもある。ただ、1つ言い訳をさせてほしい。これはすばる君に限ってのことだが、すばるくんを適切に形容する言葉はすばる担にしか分からないと思っている。

すばる担というのは、少し他メン担の方たちとは異なる気がしている。というのも、多くのオタクが「自担の仕事内容」もしくは「自担の努力」を評価する傾向にある中で、すばる担はそうじゃないから。評価というと少し上から目線に聞こえるかもしれないが、あくまでもここでは良い意味で。コンサートに行って「楽しかった!」っという感想が出るのは「自担/担当グループが作り上げたコンサートが楽しかった」という意味だと思うし、それはつまり彼らの仕事内容を評価したことになる。「自担が頑張ってた!」という感想は結果がどんな結果でも「自担の努力が見て取れた」ということと同義であるように思う。他には「自担が可愛かった」「かっこよかった」、そんな風な主観的な感情がそのまま感想になることが多いだろう。
しかし(少なくともわたしの周りにいる)すばる担は「すばにゃんが楽しそう」「すばるくんが幸せそう」と言って、彼の歌を聴きながら涙を流す。彼女たちの目線は「すばるくんがどう感じているか」の一点に注がれているように思う。

すばるくんはアイドルだ。昔はどこに行ってもアイドル扱いされてしまうことに抵抗を感じていたすばる君も、今は堂々と「関ジャニ∞っていうグループでアイドルやってます!」って胸を張る人になった。彼は変わった。だから彼は今、自他共に認めるアイドルだ。それでもやはり、アイドルの中でも少し異色だと感じるのだ。
ライブで彼は言った。
「アイドルは夢を売る仕事だ、って誰が決めたか知らんけど!1人くらいリアルを伝える人がいてもいいんじゃないですかね?

そして付け加えた。

関ジャニ∞っていうグループででっっっっっっかい夢売ってます!!!!」

この時、全てが腑に落ちた。すばる担はきっと"リアルを伝える唯一のアイドル渋谷すばる"というアイドルに惚れ込んだ人たちなんだろう。リアルを伝えるアイドルを頂点に据え置いたすばる担にしか感じられないことがきっとあるんだろう。そして個人ではリアルを伝えてくれるアイドルが、グループでは夢も売ってるんだからもう最強じゃないか。
こんなに素晴らしいすばる君の魅力はわたしごときの語彙力やセンスでは十分に表現しえない。だから本当はこのブログのこの記事より、すばる担の方のブログとか読んだ方がいい。

現実(リアル)を突き付けてくるアイドル(堂本光一さん)とか、リアルを手に入れるんだって言ってるアイドル(KAT-TUN)とかはいるんだけどなぁ…

ところで、すばる君の歌い方については好みが分かれるだろう。わたしとしても、すばるくんの歌い方が一番好きというわけではない。ただ、好みはどうであれ彼の歌には熱がある
心から音楽が好きなんだろうなと誰が見ても分かる。彼にとって一番大切なのが「伝える」ことだからなんだろうが、熱量がすごいから好みとか関係なしに引き込まれてしまう。エイトのコンサートでも引き込まれるんだけど、やはりライブすべてを通して彼の歌声だけが届くあの世界観は渋谷すばるのものであって、エイトのそれとは違うのだ。実は、過去のLIVE MONSTERですばるくんの正面足元(すばるくんの靴が目の前10cmのところにあった)に入って歌を聴いたことがある。正直彼のかっこよさに震えたし、もう圧倒されっぱなしだった記憶がある。ただ、今回はそれをも上回るような衝撃を与えられた。グループ仕様ではなく、ソロ仕様の歌声。Zeppという通常ジャニーズがライブをやる会場に比べたら、とても小さな会場で、彼の声はただただ熱を届けてくれた。「一寸先はきっとハッピー」と歌う彼が一寸先にいた。物理的にそんなに近くなくても、あの会場で彼の声が響いたらもう彼がすぐ目の前で歌っているような感覚に包まれた。

どの曲も響いたんだが、2月9日放送のThe Coversでも披露された愚か者。あれを生で聴いたら、もう痺れるなんてもんじゃなかった。33才になったすばるくんの男気と色気が尋常じゃなかった。大阪レイニーブルースもジャズアレンジっぽく歌っていたんだが、それも同じく色気が。すごい人生経験踏んできたスナックのママが歌ってるのかと(褒めてる)思った。去年のエイトコンで初めて聴いたすばるくんのハーモニカも、あんなにたっぷり聴けて感動しきりでした。
すばる君というアイドルは、アイドルでありながら音楽なしには成立しない立派なアーティストでもあることを改めて思い知りました。すばる君がすばる君であり続ける限り、きっとすばる担は彼に惹かれてやまないのだろう。容易には知りえることのできない「渋谷すばるとすばる担の世界」にお邪魔させてもらった気分でした。

※ちなみにわたしがライブに行った日には大倉さんやら安田さんやら田口さんやら、わたしの大好きな人たちがたくさん見学しに来ていたみたいですが、最後の最後までわたしと友人は気づきませんでした!それくらいすばるくんに引き込まれてしまった、ということにしておいてほしい。

余談だが、このライブの翌日にV6のPVエキストラの収録があった。わたしはライブの興奮と翌日のPVへの期待との狭間で感情が忙しすぎて、動悸・息切れが治まらず朝まで眠れませんでした(オタクって大変)。ちょっと今度から養命酒用意しとくか。