今日はわたしが長年避けてきた、
とある方について書きたい。
中居正広さんだ。
KinKi担が避けて通ることは出来ない存在。
SMAPありきのKinKi Kids。
KinKi Kidsが尊敬してやまないSMAP。
何故わたしが中居くんを避けて来たのか、
その理由は単純だ。
怖いから。
中居くんのこと知ったら、好きになってしまう。
彼のことはKinKiを通してしか知らないけど、それでも、知れば好きになる。わかる。
わたし「中居くんってハマったら抜け出せないと思うから避けてるんだけど、どう思う?」
友人「そう思う」
わたし「SMAPだもんね。あの中居くんだもんね。KinKi Kidsを育てた男の1人だもんね…。」
友人「光一さんの仕事観が好きなら、当然に好きになるだろうね」
わたし「だよねぇ」
中居くんは魅力のかたまり。
好きになったら、絶対抜け出せないんでしょう?
おそれず、好きになれば?
と自分で思わないでもない。
しかし、お金にも時間にも限度がある。
KinKiさんみたいな存在がもう1つ出来てしまったらきっと手が回らなくなるとわかっている。
だから、KinKi以外のグループに対しては
比較的ライトにオタクをやってきたつもりだ。
でも、もしも中居くんを好きになったら?
ライトに好きなんて絶対出来ない。
沼しか見えない。底なし沼。
気持ちよく窒息できそうではある。
光一さんをみていると
中居ism(ナカイズム)を垣間見る瞬間がある。
※ここまで随分偉そうに語っているけれど、先に書いたとおり、中居くんのことをよく知っているわけではない。きっと今から書くことに、間違っていることも、解釈の違いもあると思う。そこはどうかご容赦いただきたい。
SMAP、そして中居くんの背中を見て育ったことに加え、潔癖っぽいところとか、基本仕事人間なところとか、色々共通するところがあるんだろう。あとほら、野球好きだし、女心わかんないし?
でもまぁひとまず光一さんの話は置いておいて
避け続けてきた中居くんについて、なぜこのタイミングで話そうと思ったのか。先に言っておくけど長くなる。まとめるの、死ぬほと苦手でごめんなさい。
わたしが「もう中居くんのこと避けてくの無理かも…」と思い始めたのは、SMAPとキスマイの共演が増えた頃。
「みっくん」こと北山宏光さんが好きで、色々番組とかも見ている。そうなると、中居さん(みっくん目線で考えているときは呼び方が「さん付け」になりがち)を避るのは無理だ。
だって中居さんのいるところにはみっくんがいる。
「中居さんマジ尊敬してんすよ!」という気持ちが、あのキュルキュルなみっくんの目から溢れ出している。視線の先には中居さん。何かにつけて中居さん。
理性とは裏腹に、本能で「中居さんのことを知りたい」という思いが少しずつ強くなっていた。
2013年11月15日
追い打ちをかける事件が起こった。
キスマイのコンサート
「SNOW DOMEの約束」in 東京ドーム
中居さんがバックダンサーとしてジュニアに混じって踊っていた(その後放送された「スマシプ」という番組内の企画だった)。
中居さんが踊っている!
わたし(たち)の前で!
中居さんを見たのは初めてではなかったけれど、彼を知りたいという衝動を必死で抑えていた矢先に予想外に現れた中居さんがもうヤバかった(語彙力)
彼への興味をいよいよ隠しきれなくなった頃
2月18日放送のナカイの窓を見てしまった。
以前放送された、「中居を知る人SP」の未公開特集だった。中居くんに関するクイズに、「中居を知る人」として呼ばれたゲストの島崎和歌子さん、柳沢慎吾さん、大槻一人(=RIP SLYMEのSU)さん、ハライチ澤部さん、みっくん、出川哲郎さん(ロンブーの淳さんもゲストだが、司会役のためクイズには不参加)が答える企画だった。その中で「中居が最も尊敬する人は?」というクイズが出題された。さんまさん、マイケル・ジャクソン、マッチさん、原監督といった予想がなされる。
中居くんがなんて答えるのか待ってる間、
「でもこれタモさんって答えたら
『じゃあさんまさんは?』ってならないかな。」
「マッチさんって言ったら
『東山さんは?』ってならない?」
と、無駄な心配をしてた。
中居正広を心配だなんて、よう言えたな?
中居くんの回答は「SMAPさん」だった。
誰を比較するでもなく、誰の名誉も傷つけることなく、でもきっと本音であるこれを言い放てる中居くん。以下ニュアンスですが、彼はこう付け加えました。
「俺は抜いて、4人よ!本当にすごくない?もう42,3とかなのに福岡ドームで4日間やる。俺もう動かないもん。この人たち本当にすごいよ。」
(2014年2月18日放送「ナカイの窓」)
もちろんSMAPさん全員すごいよ?
でも、この回答しちゃう中居くんがすごいよ。
さすがSMAPってかんじ?
続いてのクイズは「一番好きなSMAPのシングルは?」というものだった。SHAKE、オリジナルスマイル、ベスト・フレンド、セロリなどの予想がされた。
「中居くん、こういうとこでベスト・フレンドとか言わなさそう…」
と見てたわたし。
中居くんは「Mistake!」を選んだ。
最近の曲を選ぼうというのは多少意識しているのかもしれないが、それにしてもなぜミステイク?
中居くん「まずメロディーが大事でしょ一番。で、次ね、振り付けが好きか嫌いか。で、次、衣装が自分の好きなものかどうか」
そして続けた。
「あと平均的に5人がカッコいいかっていうのがある」
「ミステイクね、平均的のクオリティが全員高いのよ」
「これね、みんなカッコイイんだよ!みんなカッコイイの!」
メンバーのことをこんなにも良い意味で客観視して、素直に褒められる中居正広(42)がカッコイイ
「シングル曲に関しては一切口を出さない」
「俺が口出すことじゃないかな?って」
「みんなが歌いたいの歌ってもらった方がいいじゃん」
本当に物事をよく考えて仕事をする人なんでしょうね。中居正広という人間の奥深さがどんどん伝わってくる。
余談だが、自分よりグループ優先の姿勢はみっくんにも見て取れる。どうしたら玉森・藤ヶ谷をカッコよく見せられるか、そしてどうしたら舞祭組においしいところを回してあげられるか。
わたしが見る限り、彼はいつもそんなふうに行動している。もう少し自分のことにも欲張りになってもいいんじゃないかって思うくらい。中居くんと仕事をするようになって、そんなところが一層色濃く見受けられるようになった気もしている。わたしは中居くんを避けてきたと思っていたが、ナカイズムを受け継いでる光一さんやらみっくんやらをホイホイ好きになっていて、結局中居くんには最初から負けていたのだ。
そして最後のクイズ、「中居がこの6人(ゲスト)の中で苦手な人物は?」
この問いに
自分ではないかと思う柳沢慎吾さん、大槻さん、みっくん。
そしてほかの3人は北山予想。
柳沢さん「オレかな?」
中居くん「なんでそんなこというの?」
この返しにウルッっときちゃう柳沢さん。
大槻さん「(自分が)ダメな人間なんで…」
中居く「何を言ってんの?ちゃんとしてるじゃんか普段!!」
嬉しそうだし泣き出しそうになって、手で口覆っちゃう大槻さん。
中居くんにそう言ってもらっただけで嬉しくなっちゃう2人のことを考えたら、中居さんがどれだけ好かれてるのかよくわかる。
そして6回ご飯に誘って6回断られ、
「恐らくハマってないな」って思うみっくん
中居くん「全っっ然だよ!!」(大声)
6回誘って全部断られたらそりゃちょっと思うところあるだろうけど、でもたぶんそうじゃない。「苦手な人をつくらないために、やりやすい人(好きな人)もつくらない」って言う中居くんのことだから、きっと「特別」を作らないんだろう。
わたしも「選ばれるのはみっくんかな?」ってリアルに思ってしまった。同じ事務所だし、言いやすいじゃん。でも、冗談でも、後輩が今後気にするかもしれないようなことを軽はずみに言うような人じゃないんだ中居くん。
でも、だとしたらなんて答えるっていうんだ。
結局答えは
「大つき」
※"つき"が平仮名なのが可愛い
泣いてる大槻さんに
「お前の涙なんか知らねーよ」
と突き放し、追い打ちをかける中居くん
そしてわたしが感激したのは次の一言だった。
「お前がなんで俺がヤダかって?オレの全てを知ってるから」
そう言って、彼は悪い顔して笑った。
その瞬間大槻さんがすごくいい笑顔になった。
鮮やかだ。
鮮やかすぎた。
大槻さんにとって最高に嬉しい言葉じゃないか。
ここまでが、先日のナカイの窓でわたしの感情に抑えが効かなくなった理由だ。
そしてここからは、知ってたけど口にしたらどんどん好きになっちゃうからって思って語らなかったこと。
2月3日に放送された「中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!」で、中居くんが自身が
ファンサービス0だと言っていた。
「ライブの態度悪い」
「ずっと下向いて踊ってる」
「恥ずかしくなってきちゃった」
「恥ずかしくなってきちゃった」というのは本当かもしれない。中居くんシャイだし、たしか恥ずかしさに耐えられないからもう恋愛ドラマやらないって言ってたし。でもきっとそれだけじゃない。
どの番組で見たか思い出せないし、
誰が言ったかも曖昧だけど、
(たしか松潤だったかな?)
初コンサートの時に中居くんにアドバイスを求め、
「一番後ろ(天井最後列)で見てごらん。
アリーナの最前列も、そこも同じ値段なんだぜ?
信じられなくない?それを意識してやりな。」
と言われた話をしてた。
もちろんこの言葉も良いんだけど、
そこはメインじゃない。
だってそれってあの規模の会場で一律料金でやるなら、プロとしてそれを意識してやるのは当然のこと。
もちろんそれが当然だろ?なんて上から目線で思っているのではなくて、SMAPだから、それくらいのことは意識していても驚かないってこと。
だってSMAPだよ?
あのSMAPだよ?
わたしたちの想像なんて簡単に超えてくる。
で、何が言いたいかというと、
「本質は意識するしない、ではない。」
ということ。
それを意識したって、実際にどの席でも楽しめるコンサートを作るのは簡単じゃない。でも、意識だけしたって、実現できなければ意味がない。中居くんが特定の人にファンサしたりしないのは、誰か個人に対する特別感よりもコンサートという作品をみんなに平等に楽しんでもらうための手段のひとつではないんだろうか。違ったら申し訳ないけど。
この発想はKinKi担であるが故なのだが、コンサートで特定の人に手を振らない光一さんは以前こんなことを言っている。
そりゃあ、近くにいるお客さん一人ひとりの目を見て笑顔で手を振ったら、心をつかめると思いますよ?でもわりと早い段階で「これ要らないな」と思ってしまった。ファンサービスよりパフォーマンスで、お客さんの心をつかめるアーティストになりたい、ならなきゃと自分に課した瞬間があって。「もう一度手を振ってほしい」と言われるより、「もう一度あのステージを見たい」と言われる人になりたい。そのほうが僕は100倍うれしい。
(2015年2月号 日経エンタテインメント掲載「エンターテイナーの条件 vol.18」)
光一さんはよくコンサートで
「後ろの方!見えません!!!!!!!」
「アリーナ!見てません!!!!!」
と言い、会場を笑いに包んでいる。
でも、こんな暴言だって裏を返せば
「席による距離の差も意識して理解している」
という証拠だと思っています。
「後ろの方~!見えてるよ~!」と言ってくれるアイドルもちろん嬉しいし、実際ライトとかあたると結構見えるって光一さんも(実は)言っている。
でも「見えてるよ」って言ってくれる一瞬以上に、コンサートの時間全てを楽しみたいじゃないか。
KinKiのコンサートは照明の演出が本当にきれいだ。天井から見ているとよくわかる。1回も2階に入れない年にはアリーナと交換してでも一度は2階席に入りたいと思ってしまうくらい。SHOCKも、2階席が楽しめるような演出が多い。ちなみにSHOCKの2階席も前方はS席で1階と同じ料金だ。
SMAPのコンサートを見てきたKinKi Kidsは今、そのMCの長さと(!)、全ての観客への配慮を忘れない姿勢を受け継いでコンサートを作り上げているんだろう。
そして先ほど引用した記事の中で「~と自分に課した瞬間があって」と光一さんが言っているが、これはナカイの窓で中居くんが言った「10年くらい芸能人の友達は作らないって自分の中で決めた」っていう言葉とリンクする。
常に自分で決めた軸を守って仕事している感じ。中居くんも光一さんも多くを語らないし、自分の辛さは見ている人には関係ないっていうスタンスだから裏側を見せたがらない人だと思う。お客さんはお金を払って見に来ているんだから、余計なことは考えずに目の前のステージを楽しんでくれればいい。裏での苦労も傷も知らなくていい。そういわれているような気がする。だからわたしは彼らに最大の敬意を払って、ステージを見るときにステージ裏の苦労は考えないようにしようと決めている。
ちなみに、他にもわたしの中で重なる言葉がたくさんある。
中居くん「今の自分を、数年後には恥ずかしいと思える自分でいたい」
光一さん「昨日より今日、今日より明日。常にその時のベストを尽くすだけだ」
中居くん「反省はしても後悔はしたくないから」
光一さん「後悔は残したくない。自分なりに納得のいく表現をした上での「ダメ」という評価なら怖くないし、そのときこそ、何かを変えるべきタイミングなんだと思います。」
中居くんがすべてを教えたわけではないだろうが、少なくとも彼の背中を見てきたことでの影響はあるだろう。光一さんはしっかりとナカイズムを受け継いでいる。わたしが惹かれてやまない光一さんの仕事観の源流が中居くんなのだとすれば、わたしはやはりいつか中居くんの沼にも沈む宿命なのかもしれない。
SMAPは昔、ステージに出てもお客さんがいなかった、という苦い経験をした。「KinKiにはそういう思いはさせたくない」と言ってくれた中居くん。KinKi Kidsがデビュー前からファーストコンサートを武道館で行えるほど人気を集めたのは、彼らの努力だけでなく、もちろんSMAPさんの力もとても大きい。
最後に、有名ですが昔中居くんがKinKiさんに宛てたメッセージ。いつの雑誌かもう分からず、ちょっと出典不明。ネットに溢れているので各自調べてください(放棄)
光一さんへはコチラ。
何はともあれ、学校へ行け。寝坊するな。学校は、この仕事が万が一のときの保険として行くんじゃなくて、学校じゃなきゃ学べないものがあるからなんだよ。多感な十代に芸能界での生活だけじゃなく、普通の生活との両立が必要だと思うんだ。普通の友だちを大事にしたほうがいいぞ。
一般の生活も大切にしろって言われたのにフードコートとかによくある「音と振動でお知らせしてくれる呼び出しブザー」も知らない世間知らず王子になちゃったけど。
剛さんへはコチラ
お前は基本的に真面目だからな。 しかも、生まれ持った才能もある。 でもな、いつか何らかの形で壁にぶち当たること 、悩みに陥るときがある、と思う。 そういうときは、オレより光一に相談しろ。 SMAPは6人だけど、キンキはふたりなんだから。 右も左もひとりしかいない。 相棒はひとりしかいないんだ。 その相棒を常に信じなさい。
中居くんが言ったとおり、剛さんはとても大きな壁にぶちあたって、悩みぬいた。そこで光一さんに支えられてきたし、光一さんもそこで成長した。「あなたはあなたらしく」と言ってくれる相棒を剛さんが信じて来たからこそ今のKinKi Kidsがあるんだろうなと思います。信じられたのは彼自信の力ですが、その力の源には中居くんがいるのかもしれない。
KinKi Kids自身の努力はもちろんあるけれど、彼らが頑張ってこられたのは中居くんやSMAPさんのような先輩がいて、その背中を見てくることができたからだろうなと改めて思う。
キスマイもそう。
中居くんの仲間や後輩に対する優しさや温かさは本当に奥が深くて頭が下がる。中居くんには尊敬しかない。
ほらね、だから言ったんだよ。
中居くんを好きになったら抜け出せないって。
わたしは中居正広というアイドルの仕事観と、その奥深さにどうしようもなく惹かれている。