無限なる輝きの果てに(滝沢歌舞伎ZERO 2022)

滝沢歌舞伎ZERO 2022に行ってきました。
大好きなひとが、そこにいました。



得も言われぬ感情を抱き、わたしの語彙力ではどうにも語り切れないのだけれど、ただひとつ言えるのは「どうやらわたしは向井康二くんがとても好きみたいだ」ということ。



今更?って思われるかもしれないけれど、本当にそう思いました。



今まで自覚していた「好き」とは比にならないくらいの、とてつもない「好き」を思い知らされたとでも言えばよいのでしょうか。「あぁ、好きってこういうことなんだ。どうやらわたし、康二くんのこと、とんでもなく好きみたいだ…」って思ったんです。


上演中ずっと



康二くんに心奪われて、



康二くんに魅せられて、



康二くんが好きだった。



自分でも驚くほど、康二くんが好きだった。
胸が、康二くんへの思いでいっぱいだった。
目が、康二くんを追うのに必死だった。
全身が、康二くんが好きだって叫んでた。


滝沢歌舞伎に限ったことではないですが、舞台が始まるときの、音楽が高鳴って胸がときめくあの感覚がとても好きです。わたし、このために今日まで頑張ったんだよね。そうだそうだ、わたしこの瞬間のために生きてるんだったって改めて思える、大好きな演劇の世界。生ものの「エンタテイメント」がそこにありました。


少し話は逸れるのですが、先に近況を少し。
こんなことを言うと心配をかけるかもしれないけれど、最近のわたしは正直に言ってかなりギリギリだと思います。戦っている人に対する心無い誹謗中傷を目にすれば涙し、いくらでも修正できる些細な仕事のミスでひどく落ち込んで帰りの電車で号泣し、久々に会った母の顔を見れば嗚咽するような精神状態で、自分でも結構やばいなって今も思っています。(このブログを書く時、どうしても暗い話題が多くなりがちで本当に申し訳ない…)

こういう不安定な状態になるのは、おそらく康二くんに救われた2020年6月以来、人生2度目のこと。このはてブロでも記事にしましたが、当時疲れ切って不安定だったわたしの心を、人生を、「ごめん、ケガない?」のたった一言で救ったのが康二くんでした。
元々あんまりメンタル強いタイプでもないし、些細なことで落ち込んだりするタイプ。4月以降、人の冷たさに触れる毎日で、どうしても心の傷が治らないままに闘わなければならない状況下。正直、ボロボロ。

5月13日。明日はやっと滝沢歌舞伎にいけるというのに、こんな精神状態で大丈夫なのか?と思い悩み、普段あまり暗いことは書かないようにしているTwitterに、本音を打ち明けました。

優しいリプ、マシュ、LINEくれたフォロワーさんやお友達、本当にありがとうございました。

この日の夜は、わんわん泣いて、泣いて泣いて泣き疲れて寝て、翌朝わたしは大泣きしたあとのけだるさを抱えながらも、少し晴れやかな気持ちになっていました。吐き出してよかった。演舞場につくと、心の晴れやかさは増し、着席すると不思議と気持ちが落ち着いていくのを感じました。劇場がもつ、特有の雰囲気がわたしは好きです。


そして始まる滝沢歌舞伎ZERO 2022。
オープニングの軽やかなパフォーマンスのあとに現れたSnow Man。シルエットだけでも、あれが康二くんだ、とすぐわかる。そして光に照らされて9人の顔が見えた瞬間、冒頭に言った通り


「この瞬間のために生きてる」


そう思いました。
エンタテイメントには、そう思わせる力がある。

康二くんが、Snow Manが舞台に立っている姿を見た瞬間、すべて報われた。すべて救われた。

人の冷たさに触れたとしても立っていられるのは、足を前に踏み出せるのは、言葉を発せるのは、なんとか気持ちを保って帰りの電車まで涙をこらえられるのは、希望をくれるエンタテイメントを享受できる時代に生きているからだと心から思いました。
依存はせず、大好きな人がいなくても生きていける自分でいようと常日頃意識しています。人生を好きに選択してほしいから、彼らがいつか別の選択をしたくなったとき、ファンに遠慮することがないように。自身の依存が彼らを悲しませないように。だけど彼らがいなければ、きっと世界の彩度は全然違う。地面を踏みしめる力強さも、選ぶ言葉も、涙が溢れるタイミングもきっと違う。わたしはまた、そして確かに、救われました。

(これだけ重くて長いブログ書いてるのに、まだ滝沢歌舞伎の序盤も序盤、ひらりと桜以前の話してるからこわいよね…。ここからは演目別に、思ったことを一気に書き連ねていきます。)



〇ひらりと桜
康二くんの髪はオールバックにセットされ、わたしが大好きな彼の額と生え際がとても綺麗に見えました。あの額、国宝級ですからね。

大量の桜の花びらをかき分けて前に進み出た康二くんは、やっぱりかっこよかったです。頭の上にさくらの花びら乗っかってるの、どう考えても可愛いはずなのに「かっこいい」しか言葉がでない。凛然とした美しさ、佇まい。大好きな大好きな康二くんでした。康二くんってかっこいい。ずっとかっこいい。純度100%でかっこいい。



〇いつか
ひとりずつ出てきて、ピンに照らされて歌うのが素敵でした。特に印象的だったのは、暗がりの中、上手から出てきてスタンバイする佐久間くん。暗がりでも、ほかのメンバーにライトが当たっていても、姿勢・歩き方が「魅せる人」のそれで、本当にかっこよかった。そしてラスト、康二くんに合流するみたいに9人がそろったときは、やっぱり泣いてしまいました。



〇Breezer
ミスターラウールの美しいこと!!!!どこからどうみても大天使。白インナーと白のロングシャツに合わせた黒のパンツで、足の長さが映える映える!!シャツに空気をはらませて踊るミスターラウールはどこまでもきらめいていて、「希望」を可視化できたらこんな感じなんじゃないかと思いました。あとは振付がめちゃくちゃよかった。YOSHIEさんですよね?ほんと、さすがです。目黒くんとラウールさんのモノクロのコントラストも綺麗で、どこまでも「対」を感じる演出でした。なるほど、これがめめラウBreezer…



〇Into the sky
深澤さんなんであんなに袴似合うんでしょうか。恋です。以前から思ってたんですが、深澤さんもなかなかの他担狩りではないでしょうか。「狩る」といっても、他担を降ろさせて自分の担当にするんじゃなくて、他担のままに、恋だけさせられるみたいなところある。リアコ枠怖すぎ、好きすぎ。皆さんご存じのことと思いますが、私は深澤さんが相当好きです。ダンスも歌も好きです。ところで深澤さんに本格的な殺陣やってもらいたいな。
舘さんはさすがの佇まいで、彼がいると締まるなと思いました。メンカラの刀を振り回して戦うの、舘さんが一番迫力あったし、一番斬られたい。もう一度言うけど、一番斬られたい。
ちなみに渡辺くんは七五三を連想しました。袴可愛い。真ん中に立ってても歌ってても刀ふってても、記念写真撮りたくなった。渡辺くんっていつからあんなに可愛くなったんだっけ…?なべしょ時代の渡辺くんの面影はどこにおいてきたんだっけ?



〇変面
私生活がバタバタしていて、レポを全然漁れないまま観に行ったわたしは「え、今回変面1人なんだ!?」から入りました。でも、顔が見えなくてもわかる。あれは確実に岩本さん。衣装を操る指先まで美しくて、さすがの一言でした。
佇まいと動きだけで観客を楽しませなければいけないって、相当ハードル高いと思うんです。変面は伝統芸能とはいえ、お面が次々と変わっていくだけで全観客が満足するわけじゃない。お面を変えるタイミングも、コンマ1秒の差で見え方変わると思うし、仕掛けは機密で失敗できないプレッシャーもある中、魅せきった岩本さんはかっこよかったです。



〇My Friend
康二くん…かっこいい(それしか言えないの?)本当にかっこいい。康二くんの優しくて甘くて泣きそうな声が好き。康二くん好き。康二くんのことになると急に語彙力低下するの本当にどうにかしたいけど、言葉にできないようなかっこよさを湛えている康二くんがいけないと思う。いや、康二くんがいけないことなんてないけど。衣装も最高だったんですよね。康二くんに似合わないものってないんですか?歌も良くて、阿部くんの声と康二くんの声は相性がいいなと思ったし、あの2人だから出せる空気があった。あと康二くんかっこいい。
それと、後ろでフライングしてる佐久間くんの体幹を見てぼんやりと(佐久間くん1回、SHOCKのリボンフライングにトライしないかな…)と思いました。天使降臨すると思うんだけどどう?
あべさくというSnow Manの「こーじを可愛がり隊」ツートップ×康二くんの図なのに、可愛さ皆無で120%かっこいいに振り切ってるのが新鮮でした。この3人が楽屋でくっつき虫とかしてるのか…と思ったら感情がぐちゃぐちゃになりました。康二くんかっこよかった。語彙力の限界を超えるアイドル。わたしは悪くない。



〇腹筋太鼓
考えるな感じろの世界だと思っているので、これについては言葉にはしません。しいて言うなら、叩き終わったあとにバチをくっと持ち直して終える康二くんが好きでした。



〇Feel the light, Lovely
康二くんの衣装考えたひとーーーーーーーーーーーー!!!!!!お礼を言わせてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!一瞬歌番組かと思ったくらいには舞台っぽくない衣装だけど、シンプルでおしゃれで恋でした。フレアパンツ、シャツ、ベージュのベスト…えっと、その、、恋でした。なんといっても…恋でした。舘さんの衣装も素敵だったし、深澤さんも安定のふっかさん仕様の衣装(ふっかさん仕様とは)でやっぱり恋でした。振付もめちゃくちゃ良かった。あまりにもよかった。これもYOSHIEさんですよね?頭あがりませんね…
一幕で一番好きな演目だと思うけど記憶が「好き」「かっこいい」しかなくてあまりにお粗末だからあんまり語れない。好きなものほど記憶をなくすタイプなので仕方がないです、これは。



滝沢歌舞伎ZERO
(↑これ生化粧以降の演目名でいいの?そこのところ、よくわかってない)

化粧のとき、今年からマイクスタンド導入されたんですね。化粧しながらも常にマイクに手を伸ばしてた康二くんも仕事人でめちゃくちゃ好きだったけど、冷静に考えて早化粧してるのにハンドマイク持たせるのハードすぎるからスタンド導入されて良かったと思います。鬢付け油の塗り方が丁寧な康二くん好きだし、羽二重つけるときの表情もクッとしてて好きだし、白塗りするときになぜかお顔膨らませるのが妖精さんかと思ったし(滝沢歌舞伎で唯一康二くんが「かわいさ」を出した瞬間でした)、筆を引くときにもう片方の手で支えてる康二くんも最高に好きでした。康二くんって、指も手首も腕も綺麗だから、顔以外にも楽しめる要素が多くてとてもよかった…よかった…

歌舞伎部分では、本来の歌舞伎でもよくつかわれる衣装替えの引き抜き!康二君の衣装替えは「ぶっ返り」と呼ばれる手法のものかなと思うんだけど、引き抜きがとても好きなわたしとしては、あそこはとても高まります。好きです、とても。
そしてさらに、花鳥風月に合わせて披露された連獅子、WSで見てた時は「これ、アップじゃないと誰が誰かわかんないんじゃないの…?双眼鏡ならわかるかな…」とか思ってたんですけど、肉眼で全然問題なく分かる。余裕で分かる。絶対にあれが康二くんだって一瞬で分かるから驚いた。どれが康二くん?って言われたら即答で「あの一番かっこいい獅子だよ」って答えますね(ちゃんとみんなかっこよかったですよ)。改めて、お化粧した康二くんがとってもかっこよく見えました。好きです。



〇鼠小僧
オープニング映像で官兵衛の歯を抜いてくれた人ありがとう。わたしは官兵衛が好き。康二くんが好きか官兵衛が好きか選べって言われたら一生悩んでしまうくらい官兵衛が好き。官兵衛の悲しい過去(があるはず)をいつかわたしが受け止めたい。

ところで金さんが死ぬのは知ってたけど、あんな冒頭から死んでると思わなかったです。死んだ経緯とかなんかもっとないの?!それから、つば太郎と金さんの思い出が「富士急」だったの、結構ぶっ飛びました。

お丸「ふたりで行ったの?」
つば太郎「はい」
わたし「え」

え、康二くん抜きで佐久間くんと椿くんが富士急行ったんですか?もう一度聞きますけど、康二くん抜きで?なんで???どうして???なんで????お丸「金さんとの思い出は?」つば太郎「富士急」のあと、金さんがめっちゃ笑ってたの可愛かった。つばさくという新ジャンルがここに爆誕しましたね。あと、犬の紹介の時に「ステフォで見たやつこれかー---------!!!!!」と思いました。頭は金さんで体は金ちゃまって、これどこのシーンなんだろう…って思ってた。

そしてついに黒影組の登場。康二君が一番身長低いはずなのに、それを感じさせない圧倒的な頭領感。普段の康二くんが可愛すぎてつい忘れがちだけど、康二くんの目ってガラス玉みたいに綺麗だから、目の使い方次第で冷たさも出せるんだよなって官兵衛見るたびにはっとする。ちなみに、小春の形見の手拭いを抜き取る演出がいつからか無くなったようですが、以蔵の肩に置かれた官兵衛の手が、以蔵の服をぎりぎりと掴んでいるのが痺れました。それから、バルコニーに出てくるとき、半兵衛と以蔵の話を聞きながら、計略を練るみたいに刀にかけた手の指をパラパラ動かしてたのがたまらなく好きでした。個人的な感想ですが、官兵衛は去年ほどの気持ち悪さはなくなった気がします。今年の官兵衛はより理性的で、でも、理性がある方が物悲しくも感じられて好きでした。

これは演技をしたこともない素人の意見なので間違っているかもしれないけれど、悪役の演技の方が一般的に「すごい」と思われやすのではないかと思うことがあります。ぶっ飛んでたり、大声出してみたりすればそれっぽくなりやすいというか。でも初めて官兵衛を見た時、その域を超えていると思ったのを覚えていて、ぶっ飛んでるとかじゃなくて「気持ち悪さ」があったのがとても恐ろしかった。だけど、今年の官兵衛はこれまで以上に理性を感じるし、気持ち悪さも抑えられているのに「悲しみ」が感じられた。悲しい人に見える悪役って、個人的にとても好きな演じ方なので、官兵衛がまた進化してる…!!!って震えちゃいました。康二くん、きみは一体どこまで行くの…すごいよ…

14日の昼公演の辻斬りシーンは銀さん「服装が汚いんだよ!」官兵衛「…(じっと服をみたあと、半兵衛と顔を合わせる)」でした。大丈夫、薄汚れた服装がめちゃくちゃかっこいいよ!!!!!好きだよ!!!!官兵衛FIGHT!!!!!!!!!

そして大詰め、石神井の森での決闘シーン。下で別の人と戦う新吉に、上から狙いを定めるみたいに目線を飛ばしてるのが好き。一瞬だけど、細かく丁寧な演技だなぁと思いました。新吉と戦ってるとき、上の方で端まで追い詰められた官兵衛が一瞬後ろを確認するのが好き。さすがにかっこいいが過ぎるよ。行き過ぎです、官兵衛さま。どこまでも物悲しくてかっこいいお人。



〇WITH LOVE
康二くんの優しい歌い方が心にしみる一曲。康二くんのソロパートの歌い出し、一音一音を丁寧に押し撫でるみたいな「こどう…」が堪らなく好きでした。目線の配り方、指先、あぁこの人のパフォーマンスが大好きだって最後までずっとかっこよくて、ずっとかっこよかった。


最後に。
ほとんど康二くんの話しかしてなくて申し訳ないけれど、わたしはこうして「あぁわたし、康二くんのことすごい好きみたいだ…」と思い知らされたのでした。そしてこのブログを書き終える今、私は最近の辛い環境のことなんてすっかり忘れているのだから、アイドルってすごい。

わたしは今日もアイドルを愛しています。彼らが無限なる輝きを放って駆け抜けたその先に、今よりさらに大きな大きな幸せがありますように。