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明後日までは、とても待てない

アイドルに引き寄せられたおんなのはなし

わたしという庶民のアイドル観

 

  

「アイドルなんて所詮つくりものでしょ?」

「演じてるんだよ、ファンは騙されてるに等しい。ただの信者だよ。」

 

こんなことを今までに何度か耳にし、目にしたことがある。アイドルが好きだと言っている人に対し、敢えてこういうことを言うのは大抵は仲の良くない知り合い程度の人だったりする。タチが悪いと思うのは、そこには「目をさまさせてあげよう」という求めていない良心(わたしからすれば有難迷惑、単なるお節介である)すら垣間見えることがあるという点だ。

わたしがジャニオタだと知ってなお、こんな発言を面と向かってするような人は現在のわたしの周りにはいない。しかし、ジャニオタだということを打ち明けずに付き合っている人に、それとなくジャニーズ(アイドル)の話題を振ってみたら「ジャニオタとかジャニーズとかまじ無理」との発言をもらったことはある。そしてその人には未だにジャニオタだとは打ち明けていないし、打ち明けたところで、知らずに発言した相手を申し訳ない気にさせてしまうだけだ。別にわたしの人格を否定しようという意図があったわけでもないし、わたしに何のダメージもないので気にもしていない。

 

わたしがごく親しい友人にしかジャニオタであることを明かさないのは、否定的な意見を言われるのが面倒だというのも理由の一つだ。何を言われてもジャニーズを好きだという気持ちが消えることもないので、生産性のない会話に時間をとってしまうのはもったいない。無論、こんな心無いことを言ってくる人などそう多くはないのだけれど。

他方、明かしたことで気を遣ってジャニーズに詳しくないのに話を振ってくれるいい人(嫌味ではなく、本当にいい人)もいる。こういう場合、わたしはその優しさに甘えてジャニーズの話ばかりしてしまうのでやはり好ましくない。ジャニオタの中にはわたしのように何でもかんでもジャニーズに絡めて考えてしまう種類の人間がいる。もちろんそうではない人もたくさんいるのだが、わたしはそういうタイプなのである。相手は良い人で素直に興味を持って聞いてくれる可能性もあるが、やはり程度というものはあると思う。ジャニーズの話もいいが、ジャニーズの話しかできないようではいけないと思ってしまう。なので、その調節がうまくできずにつまらない話しかできない人にはなりたくない。ジャニオタを明かさない理由は、こちらの方が主だ。

そしてジャニーズの話はジャニオタの友人や、ごくごく親しい友人・家族と出来れば十分なので、結局はあまりジャニオタであることを明かさずに生活している。「ジャニーズとか分かる?」「ジャニーズ好き?」と聞かれれば「大体わかるよ」「うん、好きだよ」という程度に返す。 

こういうわけで、日常においてジャニーズに対する否定的な意見を直接は耳にしない近頃である。しかし先日、ジャニオタの友人は会社の同僚に冒頭に書いた発言と同じようなことを言われたという。発言者の意図に反し、友人もわたしもそんな発言はサラッと流してしまう。流してしまうのは、その発言が核心から相当にズレているから。善意から言ってくれたのなら単に流して無視してしまうのもどうかと思うが仕方ないではないか。

そこで、こういう意見がいかに的外れであるを記しておくことにした。参考までに、わたしの考えをここに述べる。例のごとく長いので、読まれる方は心の準備を。

※先に言っておくが、わたしはジャニーズ以外にオタクと呼ばれるほどハマったものはなく、ここで語ることはあくまで「ジャニーズ」においての話であるし、個人の価値観なので違う考えを持っている方も多分にいることをご承知願いたい。 

 

わたしは「そもそもアイドル(もしくは直接知り合うことのない人著名人でも可)を本気で好きになり、追いかけたことがない人に何が分かるんだろう…?」と思ってしまう。わたしは決して「○○くんは性格がいいから好き!」などと思ったこともないし(だってアイドルとしてのキャラクターしか知らない!)、「○○くんはイケメンだからそれだけでいい」とも思わない。ネタとしては言うけどね、「イケメンだから許す♡」。実際にイケメンだと思うことも事実だしね。そこは否定しない。 

我々オタクと呼ばれる人間は、好きなタレントの雑誌のインタビューやコラム/テレビ番組/コンサート/舞台等々、その人が関連するすべてをチェックすると言ってもいい。もちろんかけられるお金には限界があるし、わたしも雑誌をすべて購入するわけではないが、ファン同士の情報交換の中で情報をできる限り取りこぼさないように努めている。

それだけの情報に触れて、タレントを追い続けていればその人の基本的な思考や仕事観くらいは見えてくる。 もちろん「アイドル」である以上、何も演じずにいるのは難しいだろう。ましてやデビュー直後のキャリアのないときなど、テレビでは台本に書かれていることしか言えなかったりするんだろう。でも、本人の性格や人間性を完全に消してすべてを演じることなど人の為せることではないと思う。その人のカケラがどこかから見え隠れし、根本にあることは否定できない、と。

 

日経エンタテインメント!」という雑誌に、堂本光一さんの「エンタテイナーの条件」という連載がある。アイドルの仕事観を非常に重視するわたしとしては、この連載が担当のそれを知るための何よりの資料になる。非常に質が高くわたしのニーズに合った連載だ。ちなみに定期購読に申し込んでいるので毎月自宅に勝手に届く。

エンタテイナーの条件での光一さんの言葉については過去の記事 

中居正広という罠~危険な香りに誘われたわたしはただのオタク~ - 明後日までは、とても待てない

 

罪深き男、堂本光一さん~SHOCK育ちのヲタクの幸福とその弊害(気づいた時には手遅れ)~ - 明後日までは、とても待てない

 

でもたくさん紹介させてもらっている。

ジャニーズにハマるきっかけは、その容姿の端麗さだという人が多いことも否定しない。でも、その容姿だけを理由に何年、何十年も同じ人のファンでいることも難しいとわたしは考えている。ライトなファンだった人がオタクになるのにはちゃんと理由があるんだろう、と。わたしの場合はそれが「仕事観」だ、という話。

光一さんの発言に「これぞ!」というものがあるので紹介しておく。

歳を重ねると、“どんなクオリティーでもキャーキャー言ってもらえる状況”というのは当然、なくなっていきます。お客さんも、以前と比べてどうか、人間性はどうか、という根本的なところをみるようになってきますから。(中略)絶対にある“歳相応の素晴らしさ”を、いかに自分のものにするか、です。

鍛えた内面やメンタルは、そこで物を言うんでしょうね。うちの事務所のタレントたちに関して言えば、それぞれ芸事に対するスタイルは違いますけど、個性や自分なりのスタイルを守ってやっているから、いくつになっても「輝いてるね」って言ってもらえるんじゃないかなと思います。

(2015年2月号 日経エンタテインメント!

「エンタテイナーの条件 Vol.18」)

本当に、この通りだと思います。わたしが言いたかった「顔だけじゃやっていけない」が、こんなにも端的に言い表されている。ただキャーキャー言っていただけのファンが、いつの間にか作品のクオリティや人間性にこだわり、良くも悪くも(自分なりに)評価すら下す立場のオタクになる。そこを光一さんはよくわかってるなと思います。そんな光一さんの手の平でうまく転がされるわたし幸せ!!!!

 

ところで先日、最近流行っているらしいTwitterのタグを使って、好きな芸能人の顔を選んでみた。

 光一さんが入ってしまっているので、若干説得力に欠けてしまうかもしれないが、わたしの大好きな堂本剛さんも、加藤シゲアキさんも、中居正広さんも、森田剛くんもここには入っていない。そしてジャニーズではない中村俊介さん、hydeさん、平岡祐太さん、市原隼人さんが入っている。顔だけでファンができるなら、わたしは今頃平岡祐太さんにのめり込んでいると思うし、田口さんはとっくに担当だったと思う。わたしの場合、あくまでわたし個人の場合であるが、その人の仕事観が結局のところ一番大事で、それを考え合わせた結果KinKi担に落ち着いている。田口担ではないのは、田口さんの仕事観がわたしのタイプどストライクではなかっただけの話。これはもちろん好みの問題で、どちらが上とかそういうことじゃない。先ほど掲載した言葉を借りるなら「それぞれの芸事に対するスタイルの違い」の話。

そして別に「ジャニーズじゃないとダメ」「平岡祐太さんの仕事観がダメ」とかでもない。たぶん、ジャニーズというシステム上、彼らの仕事観が見えやすいということが大きいのではないかな。事実、平岡祐太さんが(少なくともメディアにおいて)どのような人間で、何を考えて仕事をする人なのかということをわたしは知らない。しかしジャニーズはJr.時代からの下積みの段階でその成長ストーリーのようなものを展開することが出来るし、もとより自らを魅せ、語るチャンスが多く与えられている。活動の場が「歌」「演技」などに限られていないこともまた、壁でありながら強みだろう。

 

わたしは偶然ジャニーズアイドルの仕事観に触れる機会に多く恵まれ、尊敬できる/応援したいアイドルに出会った。ただそれだけのこと。だから、

 

「アイドルなんて所詮つくりものでしょ?」

「演じてるんだよ、ファンは騙されてるに等しい。ただの信者だよ。」

 

こんな言葉たちはわたしにとって何の影響ももたない。極論を言えば「本物だろうがつくりものだろうが関係ない」。わたしは、アイドル(=偶像)が好きなのだから。それがつくりものじゃなかったらすごいなとは思うけど!!!!ジャニーズは基本的には芸名を使わないから混同しやすいかもしれないが、たとえば堂本光一が芸名なのだとして、本名が田中太郎だったならどうだろうか。わたしが好きなのは「アイドル堂本光一」であって「田中太郎」ではない。わたしは「堂本光一」を信じてるんであって「田中太郎」を信じているわけではない。だから「堂本光一ってつくりものなんだよ」って言われても「堂本光一っていうつくりものが存在してるならいいよ」って感じだし、「ファンは騙されてるんだよ」って言われても「別に田中太郎を信じてるわけじゃないから、騙されてないよ?」といった具合である。まぁ演じていたとしても「堂本光一演じてる田中太郎ってどこまですごい人間なの?」って思うけど!!!!

 

もしも善意で「ジャニオタなんてやめなよ」と思うのであれば、「堂本光一がちょっと面倒くさかったっていう理由でSHOCK無断欠勤したってよ!」という速報でも持ってきてほしい。その時はちょっと考える!!!!!!!!その瞬間が「わたしの大好きな堂本光一という偶像に歪みが生じた瞬間」になること間違いなしだから。

いやでも実際「光一さんが無断欠勤なんてきっとなにかやむを得ない事情があるに違いない」とか思いそうだけどな。そういう点では信者に近いのかもしれない。まぁ仮に信者だとして騙されてるとしても、そういうのは本人が気が付かなきゃ終わらないものなので、放っておいてほしい(本末転倒)

 

なんだか暗い話に聞こえるかもしれないが、結論としてオタクのアイドルに対する気持ちは止められないものだと思うので、オタクのために余計な労力を使わなくても大丈夫ですよ!!!!というお知らせでした。

そして実際に余計な労力を使ってまでオタクを非難してくる人は多くないので、こんなこと記事にしなくてもオタクの世界はちょうハッピー、ちょうピースフル。敢えて書いたのは単に「アイドルの仕事観重視してます宣言」をしたかったタイミングで友人がオタク批判をされたので絡めてみた、というだけだ(暇か)

 

次はもう少し明るい記事を書けるように気をつけます!!!!!

では。